”大徳寺の場❗️” 右團次さんのブログより | ふうせんのブログ

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小林蕗子のブログです。2013年5月に始めたときはプロフィールに本名を明示していましたが、消えてしまいましたので、ここに表示します。。
主に歌舞伎や本のことなどを、自分のメモ的に発信したいなあって思っています。よろしく!!

貴重なお写真が沢山掲載されていましたので、リブログさせていただきました。

7月歌舞伎座の昼の部『通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)』や略称の「出世太閤記」で検索しても情報が得られませんでした。

1981年(昭和56年)に、三代目市川猿之助さんが『千成瓢猿顔見勢(センナリヒサゴマシラノカオミセ)』として、通し狂言、しかも昼・夜通しての公演だったのですね。略称としては「裏表太閤記」となっていました。

この時の公演の中からピックアップしての「半通し」のようですね。

この時は、三代目猿之助さんが、此下藤吉・武智十兵衛光秀・小野お通・鈴木孫市・真柴久吉・孫悟空の六役(五役)をされているんですね。

そして、三法師丸は 喜熨斗孝彦くん、即ち現・猿之助さん。

37年前の、右團次さん、中村錦之助さん、市川門之助さん、坂東竹三郎さん、お写真のみなさん、若い!!

一番下には、11代目團十郎さんの真柴久吉と、12代目の三法師の時のお写真も!! 舞台の雰囲気が伝わります。

さらに注目したのは、「奈河彰輔脚本、藤間勘十郎演出」となっていることです。この時の勘十郎さんは今の勘十郎さんのお祖父様で後の二世藤間勘祖さん。

今回も演出は、今の藤間勘十郎さん。

5月團菊祭で上演された『雷神不動北山櫻』の2008年初演の時は、奈河彰輔演出で、今の藤間勘十郎の振付・演出となっています。
この時、奈河彰輔さんは、「…、二世藤間勘祖さんには、様々に御指導をいただいた。そのお孫さんとともに演出を担当させていただくことは感慨もひとしおである」と記されています。
2009年8月の『石川五右衛門』初演では、「奈河彰輔監修、藤間勘十郎振付・演出」で、奈河彰輔さんは、二世藤間勘祖さんに指導をいただいたことをお孫さんに出来る限りお伝えした、という趣旨のことを記されていました。
奈河彰輔さんは2014年10月に他界されましたが、演出の分野でもこんなふうな伝承が行われていたことを想い出しつつ、7月の歌舞伎座を楽しみにしています。
羽柴秀吉/孫悟空を市川海老蔵
三法師を堀越勸玄
松下嘉兵衛/柴田勝家を市川右團次、
明智光秀/明智左馬之助を中村獅童、他大勢