実は竜雲は友達に会うことになりまして(笑)いきなりですが歌舞伎座の初日の夜の部に行ってまいりました~
ピカピカの写真~
演目は『妹背山婦女庭訓』
玉三郎さんの目は確かでした!!
一つ前の記事のことを竜雲は謝らなくてはいけません。
尾上松也さんの藤原淡海=烏帽子折求女、適役というかハマり役でした良かったです!
松也さんも数年前の印象とは随分違うのですね なるほど、玉三郎さんが色白二枚目役を今月任されたわけだわ。と思いました。
さて。まずは「杉酒屋」、初めて見る場です。
幕が開いたらおもだか屋と中村屋と瀧乃屋の名題役者さん(立役)が勢ぞろい
門松さん、猿四郎さん、欣弥さん、山左衛門さん、喜猿さん、勘之氶さん、いてうさん。
おもだか屋+中村屋+瀧乃屋という眺めはなかなか珍しく、新鮮でした~
丁稚子太郎(ねたろう)は市川團子くんです團子くん!可愛い!!
数年前までは丸顔の、ぽちゃっとした小さな子でしたけど、なんと背もかなり高くなってシュッとした顔つきになって、可愛かったです
團子くん、大きくなったなぁと思いました。
中車さんに似て?演技がこってりしていて上手いのです。セリフも上手いですね~、耳が良いのかな。手の表情なんかもうまかったです!
目を引く、注目を集めるこの感じ… 将来もゼッタイいい役者さんになりそうです
團子くん、応援したくなっちゃったな♪
團子くんが演じる子太郎が面白くて(*^_^*)
烏帽子折求女のところに、ユーレイみたいな女(これが橘姫=中村児太郎さんです)がやってきて、中に入ってしまったことをお三輪に言いつけるのが子太郎です。
この歳にして愛嬌の塊のような團子くん
さすがは猿翁旦那のお孫さん…
ところが私はこの演目で、後ほどもう一度『さすがは猿翁旦那の…』と思うことになるのです。
七之助さんのお三輪は可愛い~。求女を呼んできて!と丁稚子太郎に言ったら、さっきまで橘姫と中でいちゃいちゃしていたであろう求女がやってきます。
可愛く拗ねるお三輪。
セリフはそのまま覚えていないので脳内で現代語に訳して書きますので悪しからずm(_ _)m
すると『あれは違うんだよ、連れ合いの烏帽子を作りに来た女中だよ』と言い訳をする求女。(松也さん、言い訳のとこもうまかったです)
『ほんとに?嬉しい!じゃあ千年万年ずっと一緒』と可愛く喜ぶお三輪。七之助さんがお三輪ですが、こんなに可愛く喜ばれたらたまりません
『じゃあ私たちの縁のために苧環をお互い持っていましょ』
苧環を受け取り、2人でしっぽり。これは歌舞伎のラブシーンだわ。
私は今まで、両想いなのは求女と橘姫で、お三輪は勝手に横恋慕をしている立場なのかと思っていましたが、違うんだ
求女はちゃんとお三輪と将来を誓っているのです誓ってました
二股っぷりに腹が立ってきた竜雲。
何なの、この男は
すると隣の烏帽子屋、求女の住居から橘姫がやってきて『求女さんはいますか?』と。
橘姫が乗り込んできても『おお、そなたは連れ合いのために烏帽子を作りにきた女中さんだよなぁ』と求女。
こんな言いよう、サイアクです~~こんな言い方をされたら百年の恋も冷めちゃいますよね。冷たい男なんだわ、求女というヤツは
橘姫は身分が高いので、お三輪のことを『そもじのようなおはしたと』
『=あなたみたいな身分の低い人と』なんて言っていました
『こんな身分の低い人と言い交わすなんて信じられない』と橘姫。
『これにはわけがあるんだ』と求女。
何なの、やっぱりひどい二股男です!
『わけなんてききたくない!知らぬわいなぁ!』怒って、そして門限の時刻でもあったので帰ってゆく橘姫。
児太郎さんは最近、歳若いということを感じさせない女形になられましたね~
案外古風な雰囲気を持っていて。
求女は橘姫の着物の裾に苧環の糸をつけて…
お三輪はそんな求女の着物の裾に苧環の糸をつけて…
お三輪っていうのはとても行動的なヒロインですよね!普通だったら『あっちの姫を追っかけて行くんだわ』とがっかりして諦めてしまいそうですが、諦めない!
『私も追ってくわ!』モードなのです。
なかなか生き生きとして面白いヒロインです
歌女之氶さんが、求女がお尋ねものだと知って『どこへもやらんぞ!』とたちはだかりますが、求女は橘姫を追ってゆきます。
ここの演出、いいですよね。
まず橘姫が花道から引っ込み、次に求女が、そして最後にお三輪が花道から引っ込むのです。
お三輪、つまずいてませんでした?
それでも起き上がる!
典型的な少女マンガのヒロイン像です。
いじらしいわ~~
七之助さん可愛いかったです
この後、三幕では三輪は玉三郎さんに変わるのですが、私、泣きそうになりました~!!早くレポ書きたいです。
悪いのは求女という男ですね!
女の敵です。何なんだ
でも松也さん、なかなかこのお役お似合いでした
どうしようかな、どうしようかなと困るところも良かったです
そんなところで第一幕が終わりです。
レポ続く(笑)