徳村慎
***
オナラがブオーっと音を立てた。
我々の宇宙船は、宇宙怪物の腸から外へと出た。
これが特異点の正体だった。
宇宙怪物は、銀河なんかを飲み込む巨大な生命体だ。
我々の宇宙船は、暗黒の宇宙から白い部屋に出た。
我々は、宇宙船から降り立つ。
白い部屋は宇宙人の作り物なんだろう。
金髪の若い女性たちが現れた。宇宙人だ。
船員たちは1人ずつ女性の宇宙人に連れ去られた。
宇宙船は空っぽになった。そして、白い部屋の中で急速に風化していく。
我々は宇宙人と家族になった。
地球人のような人間の肉体と、宇宙人の霊体を混ざり合わせたハイブリッドの子供たちが生まれる。
宇宙怪物は、宇宙人の宇宙船だったんだ。
***
未来世界。
人間たちは頭脳を機械装置に移し替えて、機械の身体で生きていた。
そして頭脳と頭脳を電子的にセ○クスさせて、子供を生み出していた。
2021年に冷凍された男が未来世界で目覚めた。
機械だらけの地球で、男は発狂してしまった。
未来世界の機械人間たちは、遺伝子操作で男に与える女を作ろうとしていた。
発狂した男は、機械人間を爆弾で破壊しはじめた。
怒った機械人間たちは、女を男の目の前で殺してしまった。それを見た男は自殺した。
***
僕はトラックにはねられる瞬間、光に包まれて、異世界へと飛ばされた。
遺伝子操作で昆虫を巨大化させて、乗り物にしている異世界。
巨大なタガメで海の中を進む。
ああ。『海底二万里』のノーチラスに似てるなぁ。
世界の文学を集めて、図鑑も集めて。画集も集めて。タガメの中に図書室を作るのだ。
デジタルシンセも良いな。エレキギターも良いな。
アナログシンセも欲しいな。
ピアノとmicroKORG Sでも良いかなぁ?
調律師も乗せなきゃ。
じゃあ、88鍵盤の電子ピアノで良いか。
料理も世界中の料理を食べよう。飽食の時代の日本だねぇ。異世界も日本みたいにいろんな食材と料理が手に入るんだよ。
***
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆