徳村慎
トトルコンが空から降りてきた。
僕はウクレレを弾くのをやめてトトルコンの背に乗っている少女を眺める。
トトルコンはウサギのような顔をしたドラゴンだ。
全身に柔らかな毛が生えている。
僕は吟遊詩人として、ストリートや酒場で歌って、小銭をもらって生活している。
腹が減っても関係ないさ。
僕は僕の生きたいように生きるんだ。
少女は僕に手を振る。
防寒具を身にまとった姿で。
空は寒いんだろうなぁ。
僕はウクレレを弾きながら歌を歌う。
少女を讃(たた)える歌を。
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