小説『空にはトトルコン、大地には吟遊詩人』 | まことアート・夢日記

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夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『空にはトトルコン、大地には吟遊詩人』
徳村慎


トトルコンが空から降りてきた。

僕はウクレレを弾くのをやめてトトルコンの背に乗っている少女を眺める。

トトルコンはウサギのような顔をしたドラゴンだ。
全身に柔らかな毛が生えている。

僕は吟遊詩人として、ストリートや酒場で歌って、小銭をもらって生活している。

腹が減っても関係ないさ。
僕は僕の生きたいように生きるんだ。

少女は僕に手を振る。
防寒具を身にまとった姿で。

空は寒いんだろうなぁ。
僕はウクレレを弾きながら歌を歌う。
少女を讃(たた)える歌を。


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