徳村慎
「人類のカルマ」
アマンダ「もしも、もしも、芸術以外のことが大切なんだったら、どうする?」
サブロウ「困(こま)ったねぇ。実は芸術を作らなくても生きていける、となると、、、僕の使命って何だろう?」
アマンダ「つまり、今、引き寄せたいものに何の価値も無かったら?」
サブロウ「本や楽器は必要無いってことになると、、、日常でのことが大事ってことかなぁ?」
アマンダ「だって。今日は、もう半日以上寝たり、ボーっとブログ読んだりしてるでしょ」
サブロウ「新型コロナ対策で、仕方ないよ。休まないと。。。」
アマンダ「って言って、アーティスティックじゃない那智黒石の仕事から逃げてるんでしょ?、、、あるいは、絵を仕事にしたいってことから逃げてるんでしょ?、、、勇気出しなよ」
サブロウ「たしかに。。。でも、それらの仕事も必要じゃないなら、僕は何の使命があって生きてるんだろ?」
アマンダ「まず、人生に使命があるか、ないか。
あるとすると、霊的世界の輪廻転生(りんねてんしょう)を信じることになるし、ないとすればニヒリズムになる。。。」
サブロウ「輪廻転生を信じるとすれば、自分の人生が業(ごう:カルマ)からぬけだすことが大事だってことになるなぁ」
アマンダ「あなたのカルマって何?」
サブロウ「カルマかぁ。。。なんかね。生きてるだけで環境破壊してる気がするんだよね。人類が生きてるだけで地球上の炭素がかたよってるからね。そんなときにアートだなんてやってると、やっぱり、環境に悪いかもしれない、とか思ったりもするけどね。。。ただ、人間が生きてるだけで環境破壊になってるわけだから、僕のカルマというよりも人類のカルマなんだよねぇ。たとえば絵の具とかインクを使ったら、そういうものが環境破壊につながってない、とは言い切れないからね。電子機器もそう。やっぱりどこかで環境破壊になってると思うんだよね。でも、それって、時代の流れだからね。まあ、家を建てることも環境破壊だし、書物を作るのも環境破壊かもしれないし。。。何をやっても人類は環境破壊につながると思うんだよね。。。」
アマンダ「そこに行きついたんだね。。。でも、生きてくためには仕方ないよね」
サブロウ「そう。たとえミニマリストでも生きてるだけで環境破壊してると思うんだよね」
アマンダ「今日は悲観的だね」
サブロウ「なんで悲観的なんだろう?、、、目的論だと、どうなるんだろ?」
アマンダ「ただ単に仕事がしたくないだけなんじゃないの?、、、環境破壊してない仕事なんて無いんだよ」
サブロウ「樹を植える人が、靴で歩き回ってるうちに、靴裏のゴムの粒子が、山に撒き散らされるとかね。そんなの考えるだけで、もう環境破壊だからね」
アマンダ「人類のカルマをサブロウが背負うことはないわよ」
サブロウ「誰かがなんとかしなくちゃ、いけない、と思うんだけど、なんとも出来ないようにも思えるんだよね。。。南極だったかな? 人の入って来ない山があるんだって。そこもプラスチックの微粒子が風に乗って運ばれてきているらしい」
アマンダ「学校で学んだ理科(科学)は、知識として環境破壊があることは教えてくれるけど、環境破壊をどう食い止めるかの具体策がイマイチなのよね。ゴミを分別しよう、とか。そんなので環境破壊が止まるわけがないって思うんでしょ?」
サブロウ「今の人類の科学じゃ、このカルマから逃げられない気がする。。。」
アマンダ「それで少しでも環境を良くしようと地球が人類を減らす。これが新型コロナの出現した目的だったりして。。。」
サブロウ「その割には、そんなに減ってないんじゃない?(笑)、、、もっと減らさないと」
アマンダ「それ、コロナで亡くなった方が読んだら、悲しむんじゃない? 不謹慎だって」
サブロウ「でもさ。サハラ砂漠だって地球の風で広がったわけでしょ? 地球規模でなら、人類は無力なんだよ」
アマンダ「じゃ、そんだけ罪に感じてるなら、自殺すれば?」
サブロウ「かといって、自殺は出来ないから、カルマなんだよ。。。このことについて、書こうか書かないでおこうか、ずいぶん悩んだんだよ。これ書いちゃうと、読んだ人がみんな罪の意識を持って暮らすことになるだろうな、って思って。。。人類のカルマは、誰かが何とかしてくれるんだろうか?」
アマンダ「石油とそこから生まれるプラスチック、鉄などの鉱物、人類の生物として炭素を抱え込んでいて地球上の炭素がかたよってること。。。それだけ考えても、人類のカルマは、すごいわね」
サブロウ「まあ、仕事をしていないモラトリアムな時期に近いから考えるのかもしれないけど。。。」
アマンダ「コロナ対策の10万円給付されても、サブロウの考えじゃ、社会の役には立たないわよねぇ。良い使いみち考えなさいよ」
サブロウ「でも環境破壊を考えてると、何もできないなぁ。。。」
アマンダ「そういうことは頭の良い学者に任せれば良いのよ」
サブロウ「学者だって環境破壊は解決できないと思うけどね。。。大学で未来学っていう講義を受けて、途中からその講義に出席しなくなったんだけどさ。。。未来学の先生が言うんだよ。私は未来に対して悲観的です、楽観的な人はこの講義を受ける意味が無いのではないでしょうか、ってね」
アマンダ「その先生、鬱なんじゃないの?」
サブロウ「まあね。(笑)」
アマンダ「でも、今日も、スピリチュアルなブログで、落ち込まないような明るいことを発信しましょう、っていうのを読んだばかりなんでしょ?」
サブロウ「そうだね。守れてない。(笑)」
アマンダ「寝て起きて、そんな考えに取り憑かれるなんて、悪魔のしわざじゃないの?」
サブロウ「だったら、人類の方が地球にとって悪魔だよ。。。鉱物や植物に生まれたらこんな苦悩が無いかもね。。。」
アマンダ「私たちは地球の一部なのよ。地球と運命をともにするしかないのよ。火星にでも逃げないかぎり。。。」
サブロウ「人類滅亡は未来学者にとって地球を守る甘い夢なのかも。。。」
「人類のカルマ』(おわり)
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆