小説『サブロウの冒険』「10億円」-1 | まことアート・夢日記

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夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『サブロウの冒険』「10億円」-1
徳村慎


「10億円」-1


アマンダ「ねぇ。10億円あったら何したい?」

サブロウ「10億円あったら、、、農業したいなぁ」

アマンダ「おおー。」

サブロウ「酪農で牛さん飼ったり、野菜作ったり、、、それを企業でたくさんの人を雇って、精神障害者とかでも雇用できるような感じでさー。僕が統合失調症で障害者手帳持ってるからさ。分かるんだよ。精神障害者の大変さ」

アマンダ「おおー。すごい。社会貢献だねぇ」

サブロウ「で、自分の絵画とかも、宣伝して買ってもらえるようにしたいなぁ。CDとかも販売したい。まあ、今はダウンロードが主流なのかもしれないけどね。CDだと、アートワークを冊子にして取り込めるから、良いよね」

アマンダ「おおー。絵画と音楽!」

サブロウ「そして、俳句モドキってのを広めたい。。。季語にこだわらない俳句で、字数も5.7.5じゃなくても良いっていう。新しい俳句。あまりにも机上で考えたようなのは好きじゃないんだよね。俳句モドキは、あくまでも現実に起こったことを、俳句にする、っていう感じで。。。」

アマンダ「でも、俳句モドキは、お〜いお茶が似たようなことをやってるんじゃないの?」

サブロウ「お〜いお茶、は、とても良いんだけど。種田山頭火みたいに自由律なのも取り入れていきたいなぁ。。。で、誰でも、俳句モドキならできるんだよ、うまくなくてもいいんだよ、下手でも味わいがあるもんなんだよ。って感じのことを伝えていきたい。その俳句モドキを運営していくのも、10億円あれば、10億円も無くても良いんだけど、ちょこちょこっと人を集められるなぁ、なんて思う」

アマンダ「ほおー。なかなか考えてるねぇ」

サブロウ「農業の話に戻ると、牛がフンをして、そのフンを発酵させて有機肥料にして、無農薬で頑張っていきたいなぁ。。。もう村ごと買い取るような感じでさ。何年も土作りして、農薬が入ってこないようにしてから、野菜作りをはじめる。『美味しんぼ』に書いてあったんだけど。牛って、山に放(はな)すとそのへんの雑草を食べるんだって。すると、山を開墾するのにも手間がかからないらしいよ。牛は牛舎に入れたりしない雨でもそのままだって書いてたと思うなぁ。あれは新時代の農業だよ」

アマンダ「有機野菜なら、健康にも良いかもね」

サブロウ「どうせなら村ごと買い取って、図書館も作っちゃうとかね。ネット環境もととのえて、本も古典文学から現在のものまでそろってるような図書館が良いなぁ。。。今の熊野市図書館は、古典がちょっと足りない感じだから。。。って言っても、子供向けの本なら、古典もそろってるのかもしれないけど。。。」

アマンダ「それ、でも、やりすぎると、カルト村になっちゃいそうじゃない?」

サブロウ「そうなんだよねー。図書館作る勢いで学校も作るとなると、いきすぎだね。学びたい人はどんどん外へも出ていけるような仕組みで。で、農業やりたい精神病患者なんかは、どんどん僕の村に住んでください、みたいな。。。」

アマンダ「ネットもあるから、外の情報も、どんどん入ってくるなら可能かもね」

サブロウ「日本の山林って木材が売れてないらしいから、どんどん、スギとかヒノキを取っ払って牛を飼ったら、面白いと思うなぁ。。。
あとは、スギとかヒノキじゃない、ドングリとかの採れるような森を育てるとかも面白そうだなぁ」

アマンダ「へえー」

サブロウ「あと、『美味しんぼ』に書いてたけど、ダムをなるべく壊して、土砂がちゃんと浜に流れるようにする、とかね。。。もう国土を作り変える話になっちゃうけど」

アマンダ「そうやって自然環境を取り戻せたら、すごいよねぇ」

サブロウ「あとは、現在の技術で、できるのかどうか知らないけど、人工島を作りたいねぇ」

アマンダ「人工島?」

サブロウ「人間が何万人か暮らしていける人工島。それをいっぱい作って、太平洋に浮かべるんだよ。海の上だと潮風が吹くから、野菜とかも育ちが良いと思うんだよね。まあ、塩をやりすぎると塩害になっちゃうけど。まあ、そこでも牛とか飼って樹木も植えたら、良いのか」

アマンダ「何万人も住む人工島だったら、可能かもね」

サブロウ「魚がたくさん棲めるような海にしたいよねぇ。まあ、なんで太平洋に人工島なのか、っていうと三重県に住んでるからね。太平洋に面してるからね。日本海側は、外国が近いから、なにかと危険だしね」

アマンダ「10億円で、できるかなぁ?」

サブロウ「いや、そりゃ、わかんないけどさ。でも、いっぱいお金があったら、やりたいよねぇ」

アマンダ「国家プロジェクトとして国が取り組まないといけない規模だよねぇ」


(つづく)


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