徳村慎
「イエスの姿」-1
PHP文庫『マザー・テレサ 愛と祈りのことば』より
イエスは私たちのもとに飢えた人の姿、裸の姿、淋しい人の姿、アルコール依存者、麻薬中毒者、売春婦、路上の物乞いの姿でおいでになります。
カバ「ねぇねぇ。パンダぽん。イエスは貧しい人の姿で現れるんだって」
パンダ「じゃあ、パンダは、イエスになるために麻薬中毒になる」
カバ「いや、そういう意味じゃねぇんだよ」
パンダ「あれか? ピ○ール瀧の次は槇○敬之だってか? それはイエスの姿だから、救わねばならん、ってことだな。。。まあ、容疑だから、やってる疑いがあるって意味だけど。やってないかもしれないけど」
カバ「A○KAも、田代ま○し、もな」
パンダ「じゃあ、パンダも救ってくれよ。淋しいもん」
カバ「だから、そういう話じゃねーんだよ」
パンダ「マザー・テレサ・テンって偉大なの?」
カバ「テレサ・テンじゃないよ、パンダぽん。いつからそんなに頭が悪くなったの?」
パンダ「どうも昨日のお昼ごろからおかしいの。マザーの言葉を読みたくなったの」
サブロウ「っていうか、パンダぽんは、神様じゃないの?」
パンダ「神様だよ。ぺかー」(光る)
サブロウ「うそつき」
パンダ「はーい、うっそでーす」
カバ「その点、カバ仏(ぼとけ)はウソをつかないからね。全ては仏(ほとけ)である!」
サブロウ「う○こも仏なの?」
カバ「、、、仏だよぉー」(小声で言う)
パンダ「イエスはきっと仏なんだ。だから、う○こは、イエスさまなんだよー」
サブロウ「なぜ、そんなことになる? イエスと仏は違うだろ」
パンダ「愛と祈りの言葉を言いなさい。そうすれば、世界は美しくなる。ハレルヤ」
カバ「ハレルヤってどういう意味?」
パンダ「明日の天気は晴れるや(ハレルヤ)?」
サブロウ「違うだろ」
パンダ「全ては仏であるんなら、イエスだって仏だ。マザー・テレサだって仏だ」
カバ「うーん。そうなるねぇ」
パンダ「悪魔だって仏だ」
サブロウ「そうなの?」
カバ「そうなるねぇ」
パンダ「僕だって仏だ。君だって仏だ」
カバ「うんうん。ぶりぶり。仏が出た」(屁をひる)
パンダ「ブッというのは仏なりけり」
サブロウ「それって映画『ファンシィダンス』じゃん」
図書館に行こうと思っていた僕(サブロウ)は、自分の部屋にある本で面白そうなのを探してきた。
その中の1冊が『マザー・テレサ 愛と祈りのことば』だったのだ。
もう1冊は『正法眼蔵入門』(しょうぼうげんぞうにゅうもん)だ。
パンダ「淋しい人はイエスです」
カバ「イエスなの? ノーじゃないの?」
パンダ「イエスとはキリストのことです」
サブロウ「ところで、全ては仏なの?」
カバ「その通り」
サブロウ「コロナウィルスも?」
カバ「残念ながらその通り」
サブロウ「じゃあ、なに? 仏様が人類を大量虐殺してるの?」
カバ「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」
サブロウ「ウィルスって生き物なの?」
カバ「知らん。有仏性と無仏性の間を万物は行き来しておるのだ」
サブロウ「じゃあ、コロナウィルスは仏じゃないとも言えるんじゃん」
カバ「そうだね」
パンダ「不謹慎だ! ウィルスの話をするなんて!
死んだ人だっているんだぞ! もっと考えて話題を選べよ!」
(つづく)
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆