徳村慎
(2020.2.12.)
ひとりよがりの方がマシだ、と結論づけて、僕(サブロウ)は、芸術をしようと決めた。
バスを降りた田園地帯で、ヒョウのような大きさの黒猫がいた。
ハッピーちゃんだ。
黒猫は近づいてきて、僕の首を噛んだ。
僕は死んでしまったのだが、もう1人の僕は、生きていて、、、。
生きている僕は黒猫をぎゅっと抱きしめた。
動物となら、心を通わせられるのに。
それもひとりよがりな愛かもしれない。
神仏だ。
仏は何にでも宿る。
そして仏はどこにもいない。何にでもは宿らない。
これは、芸術と同じかもしれない。
心を通わせられる絵画が良いのか?
心を秘めてる絵画が良いのか?
どちらも、それぞれに良い。
そしてどちらも、仏なのだ。
有仏も無仏も同じこと。
敵から教えられることもあれば、味方を切らねばならないこともある。
僕は仏となる。
いやすでに仏だったのだ。
だから神仏よ。
僕を叱(しか)らないでくれ。
芸術は、仏であって仏でない。
だから仏なのだ。
パンダとカバがキキキのキと鳴いた。
「黒猫」(おわり)
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆