小説『サブロウの冒険』黒猫」-4 | まことアート・夢日記

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夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『サブロウの冒険』「黒猫」-4
徳村慎


(2020.2.12.)
ひとりよがりの方がマシだ、と結論づけて、僕(サブロウ)は、芸術をしようと決めた。

バスを降りた田園地帯で、ヒョウのような大きさの黒猫がいた。

ハッピーちゃんだ。
黒猫は近づいてきて、僕の首を噛んだ。
僕は死んでしまったのだが、もう1人の僕は、生きていて、、、。

生きている僕は黒猫をぎゅっと抱きしめた。

動物となら、心を通わせられるのに。

それもひとりよがりな愛かもしれない。
神仏だ。

仏は何にでも宿る。
そして仏はどこにもいない。何にでもは宿らない。

これは、芸術と同じかもしれない。

心を通わせられる絵画が良いのか?
心を秘めてる絵画が良いのか?

どちらも、それぞれに良い。

そしてどちらも、仏なのだ。
有仏も無仏も同じこと。

敵から教えられることもあれば、味方を切らねばならないこともある。

僕は仏となる。
いやすでに仏だったのだ。
だから神仏よ。
僕を叱(しか)らないでくれ。
芸術は、仏であって仏でない。
だから仏なのだ。


パンダとカバがキキキのキと鳴いた。
「黒猫」(おわり)

最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆