小説『サブロウの冒険』「アマンダちゃん登場」 | まことアート・夢日記

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夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『サブロウの冒険』「アマンダちゃん登場」
徳村慎


(2020.2.9.)
まだ18時46分なのに、布団に入る。
2月の寒さ。
図書館からこっちにやってきた女子、アマンダちゃんが一緒に布団に入っている。

アマンダちゃんは幼稚園から一緒で、大人になってから離ればなれになっていた。

けれど、図書館の本の中にいたのだ。
再会だ。
いや、本当は別次元のアマンダちゃんなのかもしれない。
でも、そんなこと、どうでも良かった。

一緒に布団に入って、『ゲゲゲの鬼太郎』を読んだり、『ヒミズ』を読んだり、iPhoneXRでKORG Gadget2で遊んだり。。。

アマンダちゃんは、ぽちゃ系だ。
布団の中が暑いぐらいになる。冬場は嬉しいなぁ。

僕(サブロウ)は、本当に幸運なのだ。
次は何しようかな?
小説でも読みたいところだ。

『残虐記』を少し読んだ。
お酒が飲みたくなった。

アマンダちゃんもお酒が飲める年齢になっている。18歳の頃のアマンダちゃんしか知らないから、不思議な感覚だ。

『ガリヴァー旅行記』も少し読む。
小人の国に漂流したガリヴァーの姿は、昔、絵本で見たんだっけ。

寝床(ねどこ)は本と楽器に囲まれている。
アマンダちゃんは、僕が楽しそうに本を読むのが気に入ったようだ。

サブロウ「アマンダちゃん。。。好きだよ」

アマンダ「この、ぬいぐるみは、何?」

パンダ「パンダだよ」

カバ「カバだよ」

アマンダ「ぬいぐるみと、私と、どっちが好き?」

サブロウ「両方だよ。絶対、捨てないでね」

アマンダ「わかったぁるよ」

パンダ「パンダはクマの子なんだぜー。パンダが成長すると白い色が取れて、毛が生え変わって、黒いクマになるの」

カバ「うそつけ」

僕(サブロウ)はウクレレを弾いた。
弾き終わると20時03分だった。

パンダ「クマぁー」

カバ「だから、パンダでしょ?」

アマンダ「この子は、どこで買ったの?」

カバ「こいつ、ダイソーなんだぜ」

パンダ「お前もじゃ!」

サブロウ「2つともダイソーで買ったよ」

アマンダ「ところでコレ、芦○愛菜ちゃんのCDじゃない?」

サブロウ「え、、、。本当だ。誰がこんなところに置いたんだろう?誰かの忘れ物かな?」

パンダ「お前のじゃ!」(とサブロウを指差す。)

カバ「サブロウのじゃ!」

アマンダ「はぁ?、、、大丈夫なの?」

サブロウ「ロリコンじゃないぜ!」

パンダ「本当か?」

カバ「きっとウソだ」

(2020.2.12.)
アマンダちゃんは図書館へと戻ってしまう。

僕は追いかける。

図書館で新たな本を開く。

どんな内容の本だったか、思いだせない。
思い出せないながらも、カバとパンダは、キキキのキ、と笑った。

「アマンダちゃん登場」(おわり)



最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆