徳村慎
(2020.2.9.)
まだ18時46分なのに、布団に入る。
2月の寒さ。
図書館からこっちにやってきた女子、アマンダちゃんが一緒に布団に入っている。
アマンダちゃんは幼稚園から一緒で、大人になってから離ればなれになっていた。
けれど、図書館の本の中にいたのだ。
再会だ。
いや、本当は別次元のアマンダちゃんなのかもしれない。
でも、そんなこと、どうでも良かった。
一緒に布団に入って、『ゲゲゲの鬼太郎』を読んだり、『ヒミズ』を読んだり、iPhoneXRでKORG Gadget2で遊んだり。。。
アマンダちゃんは、ぽちゃ系だ。
布団の中が暑いぐらいになる。冬場は嬉しいなぁ。
僕(サブロウ)は、本当に幸運なのだ。
次は何しようかな?
小説でも読みたいところだ。
『残虐記』を少し読んだ。
お酒が飲みたくなった。
アマンダちゃんもお酒が飲める年齢になっている。18歳の頃のアマンダちゃんしか知らないから、不思議な感覚だ。
『ガリヴァー旅行記』も少し読む。
小人の国に漂流したガリヴァーの姿は、昔、絵本で見たんだっけ。
寝床(ねどこ)は本と楽器に囲まれている。
アマンダちゃんは、僕が楽しそうに本を読むのが気に入ったようだ。
サブロウ「アマンダちゃん。。。好きだよ」
アマンダ「この、ぬいぐるみは、何?」
パンダ「パンダだよ」
カバ「カバだよ」
アマンダ「ぬいぐるみと、私と、どっちが好き?」
サブロウ「両方だよ。絶対、捨てないでね」
アマンダ「わかったぁるよ」
パンダ「パンダはクマの子なんだぜー。パンダが成長すると白い色が取れて、毛が生え変わって、黒いクマになるの」
カバ「うそつけ」
僕(サブロウ)はウクレレを弾いた。
弾き終わると20時03分だった。
パンダ「クマぁー」
カバ「だから、パンダでしょ?」
アマンダ「この子は、どこで買ったの?」
カバ「こいつ、ダイソーなんだぜ」
パンダ「お前もじゃ!」
サブロウ「2つともダイソーで買ったよ」
アマンダ「ところでコレ、芦○愛菜ちゃんのCDじゃない?」
サブロウ「え、、、。本当だ。誰がこんなところに置いたんだろう?誰かの忘れ物かな?」
パンダ「お前のじゃ!」(とサブロウを指差す。)
カバ「サブロウのじゃ!」
アマンダ「はぁ?、、、大丈夫なの?」
サブロウ「ロリコンじゃないぜ!」
パンダ「本当か?」
カバ「きっとウソだ」
(2020.2.12.)
アマンダちゃんは図書館へと戻ってしまう。
僕は追いかける。
図書館で新たな本を開く。
どんな内容の本だったか、思いだせない。
思い出せないながらも、カバとパンダは、キキキのキ、と笑った。
「アマンダちゃん登場」(おわり)
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆