感想『美味しんぼ』 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。


感想『美味しんぼ』
徳村慎


今、全111巻を読み終わった。

特に最後の110、111巻の福島の真実は、凄かった。

3.11はすごい被害をもたらした。

原発事故による放射能汚染。
日本に生きている限り、福島の日本である、との言葉。深い。そうだったのか、と思った。

今や世界中が福島のことを知っていて、福島の日本というのは、当たり前かも知れない。

1巻から思い返せばさまざまな料理が出てきたこの漫画。料理は食材ありき。そして食材は農業や漁業によってもたらされる。その農業や漁業が放射能で汚染されているのだ、という展開。

坂本龍一が原発反対を訴えたのがなぜか、分かる気がしてきた。

原発事故による放射能汚染の危険性を国は隠したいのかなぁ。そう思えてきた。

坂本龍一の最近の作風を語る上で欠かせないのが9.11と3.11だ。

この頃から作風が変わって来たように思う。

そしてasyncの発表。Amazonのレビューで死をイメージさせる、と書いてあるのは、正解かも知れない。メロディらしいメロディが無い部分も多いのだ。坂本龍一自身の死への思いとか、9.11や3.11といったことの死への思いが結びついたような気がする。

僕は、何をするべきなのだろう?……と少しだけだけど、思った。

坂本龍一の真似で終わるのか。とか。

原発に対して、何の表明も出来ないままなのか、とか。

食の安全に関わる人は立派だなぁ。そんな人になれたらなぁ、とか。

今がずっと続けばいいけど、それは、無理な話だ。

やがて僕には、訪れる可能性のある、何かがあるのではないか?

三重県の南。熊野市。
東海、東南海、南海地震とか。

何かが破綻したり、あるいは、僕の身体が事故とか病気とかで動かなくなる可能性とか。

考えればキリが無い、未来の出来事だが、少しだけ頭の隅に置いておく方が良いと思う。

それでも絶望せずに生きていけたら、それが幸せなのだと思う。

死への恐怖というか、未来への不安というか。もう消えたはずの思いが、ジワリとまたやって来た。けれども鬱ではない。

明るくはないが、暗くもない。
Am7のような感じだろうか?
それとも、もっと複雑なコードなのか。

今生きている自分の職に対して、どう考えるのが良いのか、つかめなくなったり、つかめたり、の繰り返しだ。福島で農業をやる人のような信念が僕にもあればなぁ、と思う。これしかない、と思えれば良いのに。

とにかく明日は休みだ。しっかり休んで、仕事に備えよう。



最後まで読んでいただきまして、
ありがとうこざいます。
(≧з≦)