徳村慎
ネット上のショッピングモールでの絵画を見て、僕にも出来るんじゃないか?……と考えてしまうのは一種のルサンチマンなのか。それともある種の劣等感なのか。
とにかく抽象画である。
パウル・クレーの本を最近読んでいて、そちらも影響しているかも知れない。
早朝にこういうのを描くのもいいな、と思う。自作曲(音楽)を聴きながらまったりとした作業というか。
そうか。絵画は作業療法でもあるのか。芸術療法というよりも作業療法なのかも知れない。僕は深く沈み、あるいは浮き上がり、哲学の彼方は何も考えないことだったりして。生きる重みは軽みでもあって。
なぜ人は絵を描くのか?
根源的な問いである。
写真ではない。絵である。たかだか紙と鉛筆である。しかし、深い。
