小説『オレ、トマト』4 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『オレ、トマト』4
徳村慎


トマトが言った。
「じゃ……じゃあさ。みんなで死んじゃう?」

ネギが言う。
「死ぬんなら1人で死ねよ」

トマトが言う。
「ええー?……怖いよぉ。みんなで死ぬか、それとも冷蔵庫村に戻っちゃう?」

ネギが言う。
「無理だっつってんだろっ!」

氷の美少女が言った。
「私、身体が溶けてきちゃった」

秋刀魚が言う。
「やべーよ。氷ちゃんが溶けちゃうよぉ。どーしよー?」

通りすがりの畑の石ころが言った。
「なぁなぁ、溶けなくなるのには、魔法を使えばいいんだぜ?」

トマトが言う。
「どんな魔法?」

石ころが言う。
「この川をずっと下って行ったら、魔法使いが住んでるんだよ。氷でも溶けなくなるぜ」



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