感想:「英国王のスピーチ」
TV番組表から
ジョージ6世は、王になどなりたくなかった。なぜなら彼には吃音という悩みがあったからである。数々のスピーチの公務に、どう対処すればいいのか?心配した妻のエリザベスは、スピーチ矯正の専門家、ライオネルの診療所に自ら足を運ぶ・・・現英女王エリザベス2世の父ジョージ6世が、吃音で悩みながらも、セラピストや妻に支えられながら、国民に愛される本当の国王になるまでを描く感動の実話。
この映画の間の取り方。
ああ、これで良いのだ。
ド派手なCGも無く、耳に残るヒップホップも無い。静かに流れる時間と間。これで良いのだ。音楽に通じる。美術にも通じる。もしかしたら文芸にも。
静かに時間が流れる音楽は、アンビエントや、フィールドレコーディング。あるいは、音フェチの録音。
美術の沈黙は、墨の色、鉛筆の色。黒いミニ彫刻の那智黒石。
文芸の静かな時間や沈黙は、自分にとっての名言。言葉のつむぎだす瞬間の音。詩か。
いろんなジャンルの芸術がある。ゲームや、花火や、茶道に華道、映画、舞台などなど。
TV番組表から
ジョージ6世は、王になどなりたくなかった。なぜなら彼には吃音という悩みがあったからである。数々のスピーチの公務に、どう対処すればいいのか?心配した妻のエリザベスは、スピーチ矯正の専門家、ライオネルの診療所に自ら足を運ぶ・・・現英女王エリザベス2世の父ジョージ6世が、吃音で悩みながらも、セラピストや妻に支えられながら、国民に愛される本当の国王になるまでを描く感動の実話。
この映画の間の取り方。
ああ、これで良いのだ。
ド派手なCGも無く、耳に残るヒップホップも無い。静かに流れる時間と間。これで良いのだ。音楽に通じる。美術にも通じる。もしかしたら文芸にも。
静かに時間が流れる音楽は、アンビエントや、フィールドレコーディング。あるいは、音フェチの録音。
美術の沈黙は、墨の色、鉛筆の色。黒いミニ彫刻の那智黒石。
文芸の静かな時間や沈黙は、自分にとっての名言。言葉のつむぎだす瞬間の音。詩か。
いろんなジャンルの芸術がある。ゲームや、花火や、茶道に華道、映画、舞台などなど。
自分に出来ること、出来ないこと。
あるいは、音楽という理論のゲームにハマることとか。常にゲームだったのだ。人生の中で趣味をやるのはゲームの要素があるのだ。
たとえば、夜中に自由を感じてウクレレでも持って外へ出たら。これはゲームになる。昼休みにmonotronDELAYをいじる。これもゲームになる。朝散歩をして鳥の声を聴く。これもゲームになる。
1人で車を運転するときにヒューマンビートボックスをする。これもゲームだ。
いや、ぬいぐるみに会話をするのもゲームだ。
それらゲームをゲームだと認識させることが芸術であるならば、恋人のやっている犬の散歩の配信は、ものすごいゲームであり芸術だ。
教育TV、バラエティ番組、旅番組。全ては芸術だ。
プロアマの違いはあれどゲームが芸術で、配信はゲームを伝える芸術だ。
さて、気分が良い時には僕はゲームをやっている。人生のゲームだ。勝ち負けの無いゲームなのだ。
それを芸術の形に出来るのが芸術家だ。プロアマは、どうでもいい。カボチャを作れる者は芸術家だ。そのカボチャをどう伝えるかをやれば芸術なのだ。
と、こう書いても、たぶん、分かる人は、ほとんど居ないんだろうなぁ、と笑えてきた。こんなことを映画を観ながら考えるとは。面白い。
徳村慎