久しぶりの絵2017.8.27.
徳村慎
YouTubeでお坊さんが悩みに答える、1問1答みたいなのがあって、見入ってしまった。
無気力で楽な方へ流されてしまう、けれども大勢と一緒でいたくない、といった内容の17歳の問いだったらしい。
まさしく、僕も取り憑かれることの多い思いだと思った。
まあ、17歳で悩むのなら、いいが、もう僕は38歳なのだが。
それで、お坊さんの答えが良かった。
刺激の多いインターネットやコンビニが、つまり刺激を与え続ける社会が、人間のアンテナ感度が低いままでいさせるのだと。たまに食べるから美味しいものは美味しく感じるのだ、と。
身体を使いなさい、と言う。頭だけで感じるのではなく身体で。自分の外にあるものを求めるのではなく、内にあるものを求めなさい、と。
なるほどなぁ、と。
僕は、楽器が好きで楽器ばかり買ってるんだけど、調べて買う時間の方が使う時間よりも多くなってしまっている気がする。
たまに買うから良いのであって。比重が逆になってしまっているなぁ、と思う。
といっても、YouTubeで調べる時間の方が長くなって当然なのかも知れない。お坊さんも語っていたように、世界中のありとあらゆる音楽が聴けるのだから。
自分というものは何なのか?
個性的でありたいと望むのは何故なのか?
個性のないものが悪いように言われる教育を受けてきたように思う。あるいは、自分の信念だったのかも知れない。
そういう世俗的な発想を墨の匂いが消してくれる。
個性?……すでにシュールレアリスムが確立したことを墨でやってるに過ぎないのだ。
だったら、好きにやれば良いんじゃないのか?
そんな時に恋人から、散歩に行って来たと連絡があり、僕も行ってみようと思い立つ。
散歩に行くと汗をかいて気持ち良かった。運動での汗ってこんなに気持ち良いんだね。時々は散歩に行こうと思ったよ。
