感想『GUT'S』 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

感想
風童じゅん『GUT'S』


iPhoneアプリのテニスマンガです。
いやー。こんなに自分がテニスをやってる感覚になるなんて。マンガってすごいですね。よーし。僕も明日からやってやる!……ってなことにはならないんですが。そんな気分にはなりました。

アニメの『テニスの王子様】は第1期だと思うんですが見たことがあって。アレもすごく面白かったけど、マンガって読んでる時に自分をダブらせられるんですね。いや、『GUT'S』だからダブらせることが出来たのかも、ですが。

元々野球の速い球を打つことが好きだった主人公赤井マグマがさらに速い球を打ちたくてテニスに目覚める。だからテニスのカットがかかったボールを魔球と呼んでたりする。

それぞれの登場人物が独自の魔球を持っていて、かなり面白い。『テニスの王子様』みたいな本当に使われるカットではなくマンガならではの魔球。『GUT'S』の面白さはそこにある。

あと『GUT'S』の魅力としては、球を精神力で追い続ける場面。あきらめずに拾いに行く。普通なら拾えない球でも拾いに行く。拾いに行く時のいろんな登場人物の顔が素晴らしい。

主人公赤井マグマの物語でもあるけどライバルの渋谷の物語でもあるんだな。中々優勝出来ないというのもリアルだったりするし。個々の登場人物が技術を出しあい、根性を見せつけあい、成長していく。全17巻という長さもちょうど良かった。

最後、どんな魔球も渋谷に返されるところは読んでてワクワクした。こんなラリーが続けばどんなプレイヤーでもワクワクするんじゃないのか?

あとはテニスの解説というか読者からの質問コーナーが良かった。これがあるから『GUT'S』に厚みが出ている。『釣りキチ三平』の釣りコーナーみたいなものだ。この役割は大きい。

それと女の子キャラが可愛いのも良い。これはマンガとしては大事な要素だ。フランス人ナタリー、マグマのお姉さんコロナ、巨大リボン小学生るみちゃん、敵キャラのコーチで催眠術を使うシスターヒプノス。みんな可愛くて目移りしちゃうねぇ♡

ということでテニスを本当にやっている錯覚を起こす『GUT'S』は、また読むこともあるかも知れない。その時はまた別の角度から『GUT'S』の感想を語れればと思う。


徳村慎


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