詩『何百通りもの恋愛』
徳村慎
まるで何百通りもの恋愛を
してきたように振る舞いたい
そんな悪ぶって話をしたいのに
あなたへの恋しか浮かばない
森に行けば木の葉に埋もれる
そんな木の葉のひとつひとつ
人間の群れだってそんなもの
僕は大好きな木の葉に出会えた
好きな人は彼しかいない
あなたは僕に語ったんだのに
見返りを求めすぎるばかりの
僕だから別れたと今気付いた
苦しくても唇噛んだ夜でも
あなたばかりを考えてしまって
好きでいたくないなんて
思える孤独もあったんだよ
消えた未来も美しい
違った未来に出逢えるからかな?
あなたに見てもらいたいほどの
新しい僕が歩き出したよ
僕があなたの理想を超える時
あなたが僕を進ませたのだと
ちゃんと言葉で感謝を伝える
そんな未来もあるなら良いな
何百通りもの恋愛を
してみる勇気が出来たんだけど
何百通りもの恋愛をしても
たどりつくのは1つだろうね
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