那智黒石の体験『ペン立て』 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。



那智黒石でペン立てを作る体験です。
熊野倶楽部の匠工房で行いました。体験講師は私、カバパンダこと徳村慎です。写真はお客様の作品です。一点として同じものの無い、世界で一つだけのペン立て。体験では石の形を選んでもらうんですが、本当に同じ形の石なんて無いんです。石の専門用語では「へきかい」職人の言葉で「石の目」という割れる方向性があります。昔、海底の泥が堆積して出来たため数ミクロンの層になっているんですね。
※那智黒石はどうやって出来たか?
海底の泥→堆積岩→噴出溶岩とぶつかり熱と圧力を受け変成岩へと変わった。
ちなみに我が愛読マンガ『釣りキチ三平』にはガチン漁をやる石屋が出て来る話があります。その話には「石の目」と「石のヘソ」が出て来ます。「石の目」は叩けば必ず割れるところ。「石のヘソ」は叩いても割れないところです。
堆積岩の層は、ちょうど分厚い辞書のようなものです。ページの間に硬くて薄いカッターナイフはすぐに入りますが、表紙の上から(ページの重なりとは直角に)カッターナイフを当ててもページの間に入らないようなものです。おそらく「石のヘソ」とはページの間に入らない方の角度のことでしょうね。→うーん。下手な説明。(笑)
……ということで「石の目」が入っている那智黒石ですが、その石の目は必ず真っ直ぐではなく、時々斜めにも入っています。そこで石を切っていくと自然と様々な形になっていくんですね。
ペン立てにも職人の想いや人類誕生の遥か前の石の歴史が入っているんですよね。そして体験をやって頂いたお客様には、ほんの少しでも那智黒石を感じて頂いて、より豊かな人生になるお手伝いが出来ればと考えています。
(^O^)

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