あなたには知られたくなかったよ
そう呟やいた殺人者が
紅い瞳を閉じてしまった
こんなことを繰り返せば
きっと地震が起こるだろう
私は意識があるのだろうか
それとも霊体として見ているのか
殺人者を愛した夜を思えば
こんな別れなどしたくなかった
極楽浄土の光が見えて
殺人者に感謝すらしたい気分だ
人形を抱えた幼女が私の
死体を見ては震えてる
賢者はシデムシをばら撒いて
私の身体は土に還るのか
ビルが崩落した街角で
フェンスに絡まる葛の葉が
私を吸って大きくなった
青空だけは美しく
深夜の殺人者の行方を消した
あなたには何度でも殺されたい
銀の美しい銃弾で
生まれ変わっては殺されたい
優しい顔の殺人者に
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