森を進み、断崖絶壁を下り、敵の背後に出た。
オレは軍人たちの1人がボムに似ている気がした。しかし、その軍人を見失ってしまった。
「何ヲグズグズシテル?指揮官ハ向コウダ」
ベクトルが手招きする。オレは素早く駆け寄る。
「ホラ。アレダヨ」
ベクトルの指の示す先には、スキンヘッドの頭に金属のパイプが幾つも突き刺さった軍人が居た。しかも、大きな水槽の中で白い皮膚をしている。金属のパイプは蛇腹のような仕組みでグネグネと曲がり、様々なコンピュータに繋がっているようだ。オレとベクトルは弓に矢をつがえた。
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