あれは夢のようだった。ヌーパが裸のままオレに抱きつきキスをしたのは。しかし、2人はじっと抱きしめ合っていただけで進展は無かった。恋なのか、恋じゃないのか分からない、もやもやした気持ちもあったが、久しぶりに触れた女の身体は、ただ心地良かった。
ぼーっとして朝食が出来るのを待っていると「攻メテキタゾォォォーッ!」と声が聞こえた。
ヌーパがオレの所にやって来た。
「イチタ。危ナイヨわ都市ガ攻メテキタンダ」
獣人の解放区を国と認めないクマノディアの都市、新宮から軍隊が攻めて来たらしい。
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