『脱獄の果て、森の奥』13 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

バサッ。バサッ。森の杉にパラシュートが引っ掛かる。オレは独りになっちまった。
都市の端にボムは落ちただろうか?生きてりゃいいが。いや、どうせ捕まるんだから死んだ方がマシか。
耳の長い獣人の娘がオレを見つけた。舌なめずりしている。オレは食われちまうらしい。獣人の中には人肉を食らう部族も居ることを思い出した。
オレの頭を掴み大ぶりのナイフを一気に振り上げた。オレは頭を掴んだ手を左手で持った。
ビリリリッ。バチッ。
「キャアアア!」
娘は驚く。左手の中身の機械が故障したらしい。左手は義手だったんだ。

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