『シンベ！』7

スティックを廊下に叩き付けて、リズムを奏で出す香織。カンカラカラカラ、カンカラカラカラ。
「おっ。やるね。正確なビートやね」
「私は香織アンタは？」
「シンセベースが好きやからシンベって呼んで」
「シンベエ？」
「違う違う。シンベ！」
「シンベエの方が可愛いやん。忍たま乱太郎みたいでさ」
「私は桜。私も香織ちゃんも1年生やけど、アンタは？」
「もち、2年やよ。このピチピチの肌が分からんの？」
「ハハハ。花の女子高生ってか？」
「私らより先輩やのにねェ」

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