『お茶と雨』4「お前小ぶりだな」僕の横の彼が言った。僕は女の子だ。孤独な昼休みを過ごす小学六年生。「え?何?」「だから、雨は小ぶりだなって言ったんだよ」いつの間にか雨が降っていた。「参ったな。お前はいつもこんな所に居るのかよ?」「うん。僕はここが好きなんだ」サッカーボールなんかが入れてある用具入れの小屋。お茶をひと口飲んだ。彼の名前は、よく分からない。iPhoneから送信