『あなたと私』5二人でクッキーをかじりながら、海沿いを歩いていく。口笛を吹くあなた。手拍子でついていく私。あなたのメロディーがきれいだった。晴れていた空も次第に曇っていく。あなたの背中に額をつけてささやく。ねぇ。雲の間から夕陽が見えるよ。私はあなたの背中にすがりついたまま泣いた。あなたはしばらくそうしていたけれど、何も言わなかった。言わないでいてくれる優しさがあった。iPhoneから送信