『ネコロビ』3ネコロビは思い出した。小さい頃遊んでもらった青年のことを。「あのゴン兄ちゃんか?何で雪男なんかになったん?」「お前が、しまいに俺を追い出したからや。村中で俺をいじめた。俺はヨーデルが好きで毎日、山仕事の後で歌っとっただけやのに。お前らは最初は俺に習いたいと言った。習うっていうても難しい技なんや、言うたら怒ってお前ら子供らは村人たちに俺が畑のものを盗んでると嘘をついた」