『テクノ×ギター女子』13 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

翌日、桜は昼休みに、アサミー・メイデンのドラム担当の奈々を、体育館裏に呼び出す。


「ねぇ、私と、また一緒にやりたいって本当なん?」と桜。


奈々が答える。「え?ああ、翔が言ったん?おしゃべりやねー。うん。桜ちゃんのリードギターが無いと、アサミー・メイデンの音も何(なん)かフワフワしとるし。アサミは、あれでも悩んどったんよー。リードをカズーでやるって決めて、今ではボーカルとリズムギターとリードギターのパートのカズーを1人3役こなしやるからね」


「じゃあ、私が戻る意味ないやん」


「あるよ。アサミの技術が高くなった今やから桜ちゃんが必要なんやんか」


「うん。私も、ちょっと奈々のドラムとは、また合わせてみたいけどさ」


「それやったら戻ってきなーよ。ねぇ。アサミには私から言っとくから」


「でも、泉ちゃんのカオシレーターも好きなんやよね」


「桜ちゃんは、テクノよりメタルの方が向いとるよ」

「やっぱ、そうかな?…いやー。でも私がアサミー・メイデンにに戻ったとして、泉ちゃんは、どうなるん?」


「そりゃ、元々、テクノを1人で作りやったんやから、また1人に戻るしかないやん」


「そんなん可哀想やん。私のせいで1人になるやなんてさー」


「うん…。でも…」


「うん…。じゃ、またね」

「うん。考えといてーね。バンドに戻る事」