●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄
●今週の予定
●本日の決算発表予定
<Worldwide Index (主要指数&コモディティ)>
米国市場動向:セクターでは、まちまちな決算を発表したAmazon.com(AMZN)が-8.8%、ガイダンスが嫌気されたBooking Holdings(BKNG)が-9.2%で一般消費財・サービスが朝から大幅安。エネルギーや資本財・サービス、素材らシクリカルも大幅続落となった。情報技術は失望的な決算とガイダンス、配当停止、大幅な人員削減を発表した半導体のintel(INTC)が-26.1%と大幅下落。設備投資削減も発表して製造装置銘柄の売りも誘い、半導体がセクターを押し下げた。SOX指数は-5.2%、50日移動平均線にタッチした。一方で、生活必需品は予想を上回る見通しを示した家庭用品のClorox(CLX)が+7.4%。
<US時間外>
◇上昇銘柄◇
ZVRA(バイオテクノロジー):希少疾患治療薬アリモクロモルでFDA委員会の支持を獲得
APLT(バイオテクノロジー): 希少疾患薬開発いおいて、"コボレスタット"をアナリストが評価。株価が+140%になるとの予想も
◇下落銘柄◇
AVDX(ソフトウェア): 通期ガイダンス引き下げでUBSが"Neutral"に格下げ
<日本株ADR>
総じて下落
◇上昇銘柄◇
4689(LINEヤフー) 自己株TOB 1,500億円を実施と発表(発行済み5.06%)
6849(日本光電) 1Q赤字転落、上期経常を下方修正。通期営業利益予想は据え置き
◇下落銘柄◇
7974(任天堂) 1Q営業利益は7割減の545億円。スイッチ売上減少が響く
9107(川崎汽船) 1Q営業利益は前年同期比+56%の307億円
<本日の新聞見出し>
▼NIKKEI Prime▼
・商船三井や川崎汽船、「帆船」に回帰 CO2削減の即効策
・東急建設が初の蓄電所 相模原工場内、電気売買で収益
・スズキがインド再攻 上級車種「トヨタから調達も選択肢」
▼日本証券新聞▼
・日本製鉄が逆行高 USスチールの買収に自信 通期業績も上方修正
・住友電工、1Qは最高益 生成AI向け好調で上方修正
・アサカ理研、S高 レアメタル回収義務化報道で
▼日刊工業新聞▼
・個人の投資活発化 ロボアド市場3兆円 矢野経済研今年度予測
・曙ブレーキ、固定費削減 本店移転、オフィス縮小
・JR四国 非鉄道事業で収益拡大 サーモン陸上養殖参入
▼化学工業日報▼
・旭化成 CO₂由来でMDI参入 連続プロセス検証へ
・コーティング・機能材 グローバル生産体制強化 三井化学 PUD3極で増強 モノマテなど環境ニーズ
・PPS 大型車部品へ展開 東レ、LiB周辺に商機 軽量化・点数減を訴求
▼日経MJ▼
・丸の内 オフィス賃料上げへ 空室率2%台に低下 三菱地所社長「環境変わる」
・ロボホン、会話力も成長 音使って間合い調整 新機能 シャープ、「交流」需要取り込む
・豚熱対策、国・自治体急ぐ 豚肉相場は一時47年ぶり高値 養豚農家からの通報体制見直し
<今週の相場>
今週の日本株相場は、落ち着き処を探る展開となりそうだ。先週末の米国株は市場予想を下回った7月雇用統計を嫌気し、主要3指数は大幅続落となった。日本株市場はアマゾンの時間外の下げや米株先物の軟調を受けて、ある程度の下げは想定していたものの、夜間の日経先物終値は34,800円(大証比▲1,120円)と下げが止まらず、週明けは厳しいスタートとなろう。もっとも、米景気減速傾向は今に始まったことではなく、9月のFOMC以降の数回の米利下げが既定路線のなかで、市場心理が急激に悪化したことが大きいとみている。日米ともにボラティリティ・インデックスが急上昇しており、特に日本株市場においてはパニック売りの印象が強い。目先は市場心理の落ち着き処を待つ展開となりそうだ。
〇タイミングをずらした突っ込み買いを検討
米国株安や146円台まで進んだドル円相場を受け、日本株は下値模索の動きが続いている。日経平均は下値の節目をことごとく割り込み、200日移動平均線も今年初めて割り込んだ。本日、35,000円を下回ると25日移動平均のマイナス乖離は12%とコロナショック(20/3/24)以来、予想PERは14.4倍と今年最低まで低下する。米国株安に加えて、為替動向などネガティブ材料満載だが、明らかに売られ過ぎといえよう。今年の日本株上昇の根底にあるのはデフレ脱却と企業改革であり、この大きな流れに変化はないとみている。前述の通り、目先は値動きが荒くなる可能性が高いため、タイミングをずらした突っ込み買いを検討したい。
〇好決算銘柄の下値を丹念に拾う
波乱相場のなかでも、好決算銘柄の発表直後は逆行高を見せる場面が散見されるが、さすがに売りに押される銘柄が多くなってきた。リバウンド局面では好業績が材料となるとみており、今回の決算で好反応をみせたTDK(6762)や日立(6501)、富士通(6702)などの主力株の下値を丹念に拾いたい。また、NSSOL(2327)やBIPROGY(8056)などのITシステム関連は、これまでのグロース物色のなかで注目度が低く、今回の好決算で見直し買いが入っている。好業績内需株として注目できよう。
<材料銘柄>
- 三井住友FG (8316): 4-6月の純利益5割増-融資や運用業務など好調
- ファストリ (9983): 7月国内ユニクロ既存店売上高+8.1%
- 任天堂 (7974): 1Q営業利益、市場予想下回る
- ソフトバンクG (9984): 孫正義氏の資産、ソフトバンクG株急落で25億ドル目減り
- KDDI (9433): 1Q営業利益、市場予想下回る
- JT (2914): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
- 武田薬 (4502): 日本事業で人員規模も見直し、希望退職・転進支援実施予定
- 三井不 (8801): 1Q営業利益、市場予想上回る
- LINEヤフー (4689): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 自己株TOBを実施へ、買い付け代金は約1500億円
- 川崎船 (9107):1Q営業利益307.2億円-前年同期196.4億円
- ミネベア (6479): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
- 100億円上限に自己株取得へ
- オムロン (6645): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 千葉銀 (8331): 1Q純利益、市場予想上回る
- あおぞら銀 (8304): 1Q純利益、市場予想上回る
- あおぞら銀CFO、米商業不動産見通し「予断許さず」-決算会見
- 阪急阪神H (9042): 1Q営業利益340.6億円-前年同期337.5億円
- 西武HD (9024):1Q営業利益、市場予想上回る
- サンリオ (8136): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
- イビデン (4062): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 住友化 (4005): 1Q営業利益、市場予想上回る
- カルビー (2229):1Q営業利益、市場予想と一致
- コカBJH (2579): 2Q売上高、市場予想下回る
- フジメHD (4676): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 山口FG (8418): 連 1Q 税前 +26.8% 160.69億円
- ファンケル (4921): 1Q営業利益、市場予想下回る
- 東精密 (7729): 通期営業利益予想、市場予想下回る
- 日本光電 (6849): 連 1Q 営利 赤転 -12.48億円
- NOK (7240): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
- アダストリ (2685):7月既存店売上高+1.2%
- 良品計画 (7453):7月直営既存店売上高 + 0.9%
- ライトオン (7445):7月既存店売上高-18.2%
- テレ朝HD (9409): 1Q営業利益、市場予想上回る
- NTN (6472): 1Q営業利益、市場予想下回る
- 名古屋銀 (8522): 連 1Q 税前 +42.6% 58.60億円
- 三井倉 (9302): 連 1Q 営利 -37.8% 38.28億円