●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●日本株ADR
●US時間外
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄
●本日の予定
●本日の決算発表予定
<Worldwide Index (主要指数&コモディティ)>
米国市場動向:セクターでは、半導体が大幅反落して情報技術が朝から下落。決算発表で失望的な見通しを発表したWestern Digital(WDC)が-9.7%、引け後に決算を控えたIntel(INTC)も-5.5%、Nvidia(NVDA)-6.7%。SOX指数は-7.14%。景気減速懸念でエネルギーや資本財・サービスも下落。一般消費財・サービスはカジノホテルのMGM Resorts(MGM)がガイダンスを嫌気されて-13.2%下落し、同業他社も連れ安した他、Tesla(TSLA)が-6.6%。一方で、公益、不動産、生活必需品といったディフェンシブが買われた。コミュニケーション・サービスは、堅調な決算とAI投資による広告収入拡大に強気を示したMeta Platforms (META)が+4.8%、前日好決算を発表したワイヤレス通信のT-Mobile US(TMUS)はアナリストによる目標株価引き上げが相次ぎが+2.6%でセクターの上昇を支えた。
<US時間外>
インテルが20%近く下落
◇上昇銘柄◇
TNDM(医療機器): 2Q売上2.21億ドルと、予想の2.05億ドルを上回った
SIGA(ジェネリック医薬): 2Q EPSが3cと黒転
◇下落銘柄◇
INTC(半導体素子): インテルが3Q収益予想未達、配当停止、1.5万人削減で下落
FOXF(自動車部品): 通期調整後EPS予想(1.40~1.72ドル)を下方修正。前回予想は2.30~2.55ドル、コンセンサス2.40ドル
<日本株ADR>
総じて下落
◇上昇銘柄◇
4503(アステラス薬) 1Q増収増益に交換、営業利益はコンセンサス下
5802(住友電工) 1Q営業利益532億円、前期比+181%。通期営業利益会社予想(2,500億円)を市場予想(2,477億円)程度に引き上げ
◇下落銘柄◇
9064(ヤマトHD) 1Q営業利益赤字転落の-142億円、通期営業収益を下方修正
6723(ルネサス) 米アルティウム(ソフト会社)の買収完了、8,900億円
<本日の新聞見出し>
▼NIKKEI Prime▼
・CrowdStrike障害が呼ぶ規制議論 CEOに議会で証言要請
・空飛ぶクルマ、主役は炭素繊維 東レは素材から部品まで
・TSMC、パネルレベルパッケージ参入検討 AI半導体向け
▼日本証券新聞▼
・トヨタ、決算発表後に一段安 円安・増益期待が円高・減額懸念に
・ベガコーポ、一時S高 1Q営業黒字転換
・ソシオネクスト続伸 北米のDC獲得に注力
▼日刊工業新聞▼
・「メルカリ」に新機能 ビットコイン自動積み立て
・ANA、高級旅提案 富裕層向け 1泊2日580万円
・荷積みに自動フォーク ロジスティ―ド検証 運転手待機時間が半減
▼化学工業日報▼
・JFEケミカル 機能化学品シフト鮮明 負極材は北米進出も
・LCP繊維に銅メッキ 軽量で細くしなやか 東レ、電線に提案 EV車体設計 自由度が向上
・東ソー 設備・品質管理システム導入 検査試薬製造 生産効率向上へ
▼日経MJ▼
・韓国発パウチ型プロテイン、女性に人気 筋トレより美容、パケ買いも
・旧型より安い新型エアコンも 猛暑で需要急増、23年の在庫一掃
・「推し活」熱量に合わせ特典 三井物産、アプリで行動可視化
<本日の相場>
本日の日本株相場は、下値模索の展開となりそうだ。昨夜の米国市場は新規失業保険申請件数の増加やISM製造業景況指数が市場予想に反して低下したことで景気への先行き懸念が台頭、主要3指数は大幅反落となった。昨日は1,000円近い下げをみせた日経平均だが本日も朝から厳しいスタートとなりそうだ。夜間の日経先物終値は36,710円(大証比▲1,240円)まで下落しており、4/19のザラバ安値36,733円が意識されよう。もっとも、ドル円が149円台で小康状態のなか、夜間先物の下げは違和感がある。同水準まで下落すると25日MAのマイナス乖離は8%(コロナショック以来)、日経平均の予想PERは年明け水準と、テクニカル面やファンダメンタルズ面からも売られ過ぎとみている。週末で米雇用統計を控えるなか、下値を拾う動きは限定的となりそうだが、中長期目線では突っ込み買いで臨みたい。
〇金利上昇への不透明感が投資家心理の重し
先週までの下落局面では値がさ株の下げが目立っていたが、昨日はTOPIXが今年最大の下げ(幅・率)を記録したことからもわかるように、売りは広範囲に出ていた。特に、業種別株価で下落率上位の不動産(住宅ローン金利上昇)、輸送用機器(自動車ローン金利上昇&円高)、機械(設備投資意欲減退?)など、金利上昇への警戒感が大きいといえそうだ。低金利時代が長く、金利上昇に慣れていないことも、先行き不透明感につながったとみられる。ただ、日本のデフレ脱却のためには金利上昇は避けて通れず、植田日銀総裁が言うように展望レポートで示した経済・物価見通しが実現していくならば、ようやく利上げができるようになった日本を海外勢は評価するであろう。足元は荒れ模様だが投機筋のポジション調整が収まれば、落ち着きを取り戻すとみている。
〇着地良好な銘柄を好感する動き
波乱相場のなかで拠り所なるのは、やはり業績であろう。昨日までの決算発表後の株価の反応としては、1Qが市場予想を上回った銘柄が好感されている。1Qでは通期の上方修正は少ないが、足元の状況が順調であれば、中間決算での上方修正期待につながろう。昨日引け後の好決算では住友電(5802)や日東紡(3110)などが注目できそうだ。
<材料銘柄>
- MUFG (8306): 4-6月純利益は5559億円と高水準-日銀利上げも寄与
- 日本製鉄 (5401): 通期事業利益予想を上方修正
- 日鉄副会長:米当局審査は進んでいる、実現に自信-USスチール買収
- アステラ薬 (4503): 1Q営業利益、市場予想下回る
- ホンダ (7267)、日産 (7201)、三菱自 (7211):ホンダと日産、EVやソフトウエアで協業を強化-三菱自も合流
- 京セラ (6971): 1Q営業利益、市場予想下回る
- 「ホールド」に格下げ、目標株価は1950円-CLSA
- 三井物 (8031): 1Q純利益、市場予想上回る
- 大和証G (8601): 4-6月純利益は240億円-市場予想308億円を下回る
- 高島屋(8233):7月既存店売上高+8.1%
- Jフロント(3086):7月百貨店売上高+10%
- 住友電工 (5802): 通期営業利益予想上方修正、市場予想とほぼ同じ
- 協和キリン (4151): 通期純利益予想上方修正、市場予想上回る
- 中国孫会社の出資持ち分譲渡-早期希望退職者募集も発表
- コナミG (9766): 1Q営業利益、市場予想上回る
- JR西日本 (9021): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 大塚商会 (4768): 通期営業利益予想上方修正、市場予想下回る
- Monot (3064): 2Q営業利益、市場予想上回る
- ヤマトHD (9064): 1Q営業損失142.0億円、市場予想損失67.6億円
- メディパル (7459): 1Q営業利益、市場予想上回る
- カシオ (6952): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 日東紡 (3110): 連 1Q 営利 +341.5% 39.07億円
- グリー (3632): 4Q営業利益、市場予想下回る
- 富士通 (6702): 「買い」に格上げ、目標株価は3400円-シティ
- 小林製薬 (4967):原料供給先での健康被害は確認されず-紅こうじの再調査
- アイシン (7259): 「アウトパフォーム」に格上げ-岩井コスモ証券
- ヒロセ電機 (6806): 1Q営業利益、市場予想上回る
- 日本ハム (2282): 1Q売上高、市場予想上回る
- 住友重機 (6302): シルチェスターの株持ち分が12.5%に低下-変更報告
- 日野自 (7205): 通期営業利益予想据え置き、市場予想下回る