株式市場オーバーナイト概況(2024年7月31日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●日本株ADR
●US時間外
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

Worldwide Index (主要指数&コモディティ)

米国市場動向:セクターでは、上述のNVDAの他にサイバーセキュリティのCrowdstrike(CRWD)がシステム障害を受けて航空会社のDelta Air Lines(DAL)が損額賠償請求の可能性と報じられて-9.7%下落し、情報技術が朝から下落した。生活必需品は、決算で売上高が予想を下回った消費財メーカーのProcter&Gamble (PG)-4.8%。一方で、前日売られたエネルギーが反発。金融はフィンテックのPaypal(PYPL)が好決算とガイダンスの引き上げを発表して+8.6%上昇した他、大手金融も上昇した。


US時間外

時間外出来高は先週末の倍以上に増加、決算発表開始に起因か?

 

◇上昇銘柄◇

POWL(電力設備): 3Q EPS$3.79と市場予想$2.16を上回った

CEG(発電所): 1MW(メガワット)あたり269.92ドルを電力会社から受領と昨年比9倍超に

 

◇下落銘柄◇

PEPG(バイオテクノロジー): デュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療を目的とした進行中のCONNECT1-EDO512相臨床試験において、PGN-EDO51の低用量コホートから得られた肯定的なデータを発表

NARI(医療機器): 2Qが予想を上回る損失で急落、1株あたり-54c(市場予想-28c


日本株ADR

全体的に軟調に推移

 

◇上昇銘柄◇

6762(TDK) 1Q営業利益が市場予想より上、スマホ向け電池が寄与

6586(マキタ) 1Q営業利益が213億円と市場予想の204億円を上回った

 

◇下落銘柄◇

5938(LIXIL) 1Q税前利益が赤字転落、通期営業利益予想は市場予想を上回る

6981(村田製) 1Q営業利益は663億円と、市場予想の726億円を下回る



本日の新聞見出し

NIKKEI Prime

・半導体レジスト、国内5社が新材料競う 次世代EUV向け

・東洋エンジ、インドで合成メタノール 製造・販売を調査

・データセンター、省エネ応急策に「水冷」 AIで電力需要増

 

▼日本証券新聞▼

・九電工 好決算受け急伸 電力工事関連が一斉高 半導体、DCなどへの投資が拡大

・ゲンキー最高値 今6月期も連続2ケタ増益へ 過去最高の出店を予定

・カンロ、上場来高値 「ピュレグミ」好調で大幅増益

 

▼日刊工業新聞▼

・不二越、協働ロボ機種追加 12kg可搬・高速移動

・帝人、9月本格導入 人材育成に越境学習 若手・中堅向け

・福島県小名浜・相馬港 アンモニア輸入基地に

 

▼化学工業日報▼

・非天然の核酸医薬原料 三井化学、26年めど投入 30年にCDMO進出

・三菱ケミが再生技術 エポキシ樹脂からBPA CFRP適用 繊維と同時回収

UBEマシナリー プラ射出機 大型化に力 車の電動・CN化に寄与 型締力5000㌧クラスに挑戦

 

▼日経MJ

・青果が越せぬ物流峠 遅配・欠品 店舗に24年問題 「新鮮に全国へ」難しく近場シフト

・「フェムテック」新ブランド デリケートゾーン向けソープ メニコン、コンタクトと客層近く

・日通、鉄道と船舶で小口輸送 段ボール箱1つから対応 企業向け、CO2排出量提示


本日の相場

本日の日本株相場は、軟調な展開を見込む。昨晩の米国市場では、主要3指数がまちまちの値動きとなった。主要ハイテク企業の決算発表を前に、持ち高調整の売りが優勢となり、ハイテク株を中心に売られた。また、米国市場の時間外では、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが買われた一方で、クラウド事業の売上高が市場予想に届かなかったマイクロソフトが売られた。本日の日本株は、米ハイテク株安やマイクロソフトの決算、日銀金融政策決定会合への警戒感から軟調なスタートとなりそうだ。

 

〇日銀は利上げへ

今朝の日経新聞は、本日の日銀金融政策決定会合で、日銀が政策金利を0.25%に引き上げることを「検討する」と報じている。マーケットでは、今会合では政策金利が据え置かれるとの見方が優勢となっていたことから、株安・金利上昇・円高の反応が想定される。セクター別では、金利の上昇が事業環境の改善に繋がる銀行株の上昇が期待されよう。もっとも、マーケットでは、10月までに利上げが実施されると予想されていたことから、時期が多少早まっただけとも言える。足元では実質賃金がマイナスで推移しており、日銀は経済動向を睨みながら今後も慎重に利上げを進めて行くものと思われ、マーケットへの影響は一時的なものにとどまろう。

 

TDKNECが好調な決算を発表

昨日引け後には、TDK6762)やNEC6701)が好調な決算を発表した。TDK25/31Qの業績は、HDD市場の需要回復や小型二次電池の販売数量増加などにより、前年同期比で大幅な営業増益となり、市場予想も大きく上回った。通期の会社計画は据え置かれているが、2Qも主力の小型二次電池を中心に売上高の増加が見込まれており、会社計画を上回る好調な業績が期待されよう。なお、TDKでは15の株式分割も発表しており、併せて好感されそうだ。NEC25/31Qの業績は、海外ITサービスの収益性改善やテレコムサービスのコスト削減などにより、1Qから調整後営業利益が黒字となっており、安心感のある内容であろう。主力の国内ITサービスでは、旺盛な需要が継続しており、引き続き好調な業績推移が期待されそうだ。NECでは5月下旬にDX化支援サービス「ブルーステラ」を開始しており、今後の動向も注目されよう。



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