株式市場オーバーナイト概況(2024年5月1日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定


米国市場動向:ほぼ全面安となったが、セクターではエネルギーが朝から下落、決算が予想をクリアしたものの設備投資額が予想を上回った精製・販売のMarathon Petroleum(MPA)-9.4%下落し、セクターの下げを主導した。一般消費財・サービスは、Tesla(TSLA)のマスクCEOがスーパーチャージャー部門の社員約500人を解雇したと報じられて同株が-5.6%下落。カジノホテルもWynn Resorts(WYNN)-5.6%MGM Resorts International(MGM)-5.2%Caesars Entertainment(CZR)-4.7%と売られた。情報技術も下落。


US時間外

AMAZON出来高上昇

 

◇上昇銘柄◇

POWL(電子制御システム): Q2 EPS $2.75, コンセンサス $1.77

ROOT(保険): 1四半期の収益と総保険料が予想を上回った

 

◇下落銘柄◇

CVRX(医療機器): 収益は35%増の1,080万ドルとなったが、ウォール街のアナリストの予測や同社自身のガイダンスには及ばなかった

SMCI(サーバーソリューション): 同社は四半期売上高が前年同期比で3倍になったと報告したが、予想をわずかに下回った



日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

6920(レーザーテック) 3Q営業利益+111.5%、581

9021(JR西通期営業利益は市場予想とほぼ同等も、自社株買い1,000億を26年度までに実施する想定を発表

 

◇下落銘柄◇

1963(日揮黒字予想から一転通期純損益80億の赤字へ、海外案件で特損計上

3092(ZOZO) 前期純利益+12.2%の443億、今期売上高会社予想は+8.8%の2,144



本日の新聞見出し

NIKKEI Prime  GW版のため過去の記事が含まれます

TikTok禁止法成立 政治が揺さぶるクリエーター経済圏

・トヨタ「ミライ」の技で水電解 大きさ半分、欧米勢を追撃

・グリーン水素、売り先確保「3年で黒字化」 伊藤忠商事

 

▼日本証券新聞▼

・トヨタ系7社が増収増益 唯一減益のデンソー、今期最高業績へ

・コマツ、12%高で最高値 9年ぶりの自社株買いも

・ロードスター、上場来高値 1Q2.4倍増益で好発進

 

▼日刊工業新聞▼

・日立造船、欧で開発加速 建設・メンテ/製造・供給事業拡大

・島根原発 2号機再稼働12月に延期 中国電力

・東北電力、戦略投資3000億円 事業展開・財務・経営で方針

 

▼化学工業日報▼

・住友化学 医薬・石化 再興へメス 課題事業の〝膿〟出し切る

・「xEV市場開拓プロ」始動 ダイセル 関連売上高 数倍に

・金属3Dプリンター 自動車・半導体に照準 三菱電機 時短・省エネ寄与 年100台販売へ、海外展開も

 

▼日経MJ

・新型セブンでもアダストリア 30,40代家族向けに衣料・雑貨

・ゲーム・漫画で欧州進出支援 TOPPANHD、英社を買収 イベント開催、グッズ販売も

・ローソン4割、ウーバー対応に 配達アプリ、在庫と自動連携 5,000店突破、対象商品4倍の3,000



本日の相場

本日の日本株相場は冴えない動きとなりそうだ。FOMCの結果発表を控え、投資家の様子見姿勢が強まりやすいと見る。また、昨晩発表された雇用指標等からインフレの長期化などから再び米金利が上昇している点も重しとなろう。一方、決算を発表したアマゾンが時間外で上昇している点は好感されよう。生成AI普及を追い風に、米企業のIT投資が活発化する中、その恩恵は日本企業にも広がってきている。実際、ソリューションSoC大手のソシオネクストは、今期業績見通しは市場予想を大幅に下振れた一方、「北米のデータセンター関連の商談が始まっている」と言及したことから、昨日は朝安後上げに転じた。引け後には半導体装置大手のレーザーテックが生成AI向け製品の需要拡大を追い風に好決算を発表しており、「生成AI」をテーマとした銘柄物色は引き続き相場の柱となろう。日経平均株価は売り一巡後、下げ渋る展開となりそうだ。

 

〇輸出企業の想定為替レートは140円台が中心

急速にドル高円安が進んだ中でも、26日までに決算を発表した3月期決算の輸出企業の今期の想定為替レートの平均値は1ドル=142.48円で、日銀短観(3月調査)の24年度想定為替レートである141.42円(全規模・全産業)と同水準だ。実勢レートと比べると各社かなり保守的に設定しており、為替市場の落ち着きと共に業績上振れへの期待が高まろう。

 

〇設備投資関連株に注目

そのほか、設備投資関連企業が市場予想を上回る業績回復を見せており、注目したい。例えば、キーエンスは海外での販売体制強化や付加価値の高い製品の販売強化で利益率が再び向上している。また、あらゆる企業の工業製品を取り揃え、「工業界のアマゾン」とも言われるミスミGも、中国景気の底入れを追い風に今期は増益見通しに転じた。設備投資関連は、世界景気に対する不透明感などから株価がいち早く調整に入っていただけに、業績の「良い変化」は素直に評価されよう。昨日引け後にはJR各社が好決算を発表。鉄道収入の増加に加え、デジタル化の進展でコスト削減や駅ビルでの販売増加が確認できており、注目したい。