株式市場オーバーナイト概況(2024年4月30日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●今週の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターではTesla(TSLA)が中国の政府当局から、高度運転支援機能の投入について減速承認を得たとの報道を受けて+15.3%と急伸、決算発表のAmazon.com(AMZN)も小幅ながらプラスで一般消費財・サービスが朝から上昇した。公益や不動産も堅調。情報技術は引け後に決算を発表する半導体のOn Semiconductor(ON)+4.1%、発表予定のSuper Micro Computer(SMCI)+3.8%。一方で、金曜に10%以上上昇したAlphabet(GOOGL)-3.4%反落し、コミュニケーション・サービスが朝から下落した。


US時間外

 

◇上昇銘柄◇

WGS(検査関連): エクソームおよびゲノム検査の収益が前年比96%

PRME(バイオテック): 希少血液疾患に対する実験的治療法の臨床試験開始を米国食品医薬品局(FDA)が承認

 

◇下落銘柄◇

MSTR(ソフトウェア): 1Q決算、売上高11,520万ドル、前年比5.5%減、予想12,370万ドル

RMBS(システム設計): 1Q EPS30セント対3.0cy/y、市場予想44セントを下回った



日本株ADR

US上昇で堅調銘柄が目立つ

 

◇上昇銘柄◇

9962(ミスミ通期営業利益予想460億、市場予想441億を上回る

8053(住友商米エリオットが住商株を数百億取得

 

◇下落銘柄◇

6857(アドバンテ帰属純利益は622億と前年の半分以下

6724(エプソン帰属純利益が30%弱の減少



本日の新聞見出し

NIKKEI Prime  GW版のため過去の記事が含まれます

・ホンダ、カナダにEV投資1.7兆円 トヨタは米に2拠点目

・「野良アプリ」で読者Google版の5倍 ブックライブの挑戦

GHGプロトコルに「土地」追加 商社・食品・農林業など影響

 

▼日本証券新聞▼

IGポート スパイファミリー米中で上映 今後も人気アニメめじろ押し

・淀川鋼 急伸、34年ぶり5000円 大幅株主還元の影にアクティビティスト

・ゼオン、決算受け一時17%高 「29%増益予想」の重みとは?

 

▼日刊工業新聞▼

27年度 牧野フ、調達先と連携 資金効率1割改善

IHI原動機データ改ざん 国交相が苦言「信頼損ない極めて遺憾」

24年問題対策荷待ち時間削減 物流関連法が成立

 

▼化学工業日報▼

・トクヤマ 中計達成へ視界開ける 横田社長「半導体回復がカギ」

・熱可塑性エラストマー ニッチ市場に差別化品 ENEOSマテリアル ゴム素材代替など

・東洋アルミ 化粧品顔料 新たに2種 キラキラ自然輝く肌に マグネットネイルにも

 

▼日経MJ 4/29(月・祝)分▼

2兆円の圧 新たな対立軸 ウェルシア・ツルハ統合で浮かぶ「3陣営」

・クイーンズ伊勢丹に無人店 オフィス内出店 拡大にらむ

・サイバー・藤田晋社長 意識改革じっくり/「メディア」黒字手応え



今週の相場

今週の日本株相場は為替動向を睨み不安定な展開となりそうだ。3連休中の米国株は続伸、日経平均先物も38,320円と高く帰ってきている。先週末引け後のアドバンテスト、ソシオネクストの決算は見通しが弱く、半導体関連の上値は重そうだが、ひとまず続伸スタートとなろう。一方、ドル円相場が乱高下しており、先物主導で値ブレが大きくなる場面が多そうだ。昨日はドル円が1ドル=160円台まで急伸したあとに、一気に154円台までドル安円高が進み、先週末の日銀会合結果発表前の水準に戻った。当局の正式な発表はみられないものの、その後も断続的なドル売り円買いが続いており、値動きは介入を連想させる。日経平均が史上最高値をつけて以降、ドル高円安は株価押し上げ要因となってはいないが、昨日の日経先物の動きをみると、ドル安円高は売りの反応となりそうだ。もっとも、2022年秋にドル高円安が反転した際は、どこまで円安が進むのかわからない不透明感が後退したことで株高の動きとなった(ただ、同年末は日銀の想定外の緩和修正による急速な円高で株価下落)。今回も目先は先物主導で不安定な展開が想定されるが、150円前後で落ち着き処を探る動きとなれば、株価も嫌気しないとみている。

 

〇今週は米国イベントで様子見ムード

とはいえ、今週はFOMCの結果を消化するのが週末2日で、米雇用統計の結果は4連休明けと、米金利・為替を刺激しそうなイベントが控えている。米国要因で再び、ドル円の動きが大きくなる可能性もあり、積極的な売買は限られそうだ。また、ドル円相場の動きは本格化している決算発表を受けた株価も反応しそうだが、これまでの決算では輸出企業の想定為替レートは1ドル=140円前後、トヨタ系部品会社で145円と、依然保守的な見通しとなっている。影響は限定的となろう。

 

〇決算発表では大手商社株に注目

今週は連休の谷間で決算発表は比較的少ない。本日はJR系や電力系が予定されているほか、明日・明後日は大手商社が控える。連休中の各社報道では、物言う株主である米エリオットが住友商事株を数百億円取得したことが明らかとなった。エリオットは2月に三井不に対してOLC売却を提案し、その後、三井不が物色された経緯がある。大手商社の25/3期の市場予想は最終減益見通しが多いことから、株主還元への関心が一層高まろう。尚、先週末引け後の決算では日立、三菱電が好決算で注目したい。


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