株式市場オーバーナイト概況(2024年4月9日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、エネルギーが原油価格の一服とともに反落。ヘルスケアは証券会社が中立の投資判断でカバレッジを開始したヘルスケア用品のSolventum(SOLV)-4.4%。一方で、不動産が朝から堅調。投資会社のBlackstone(BX)が、住宅REITApartment Income REIT(AIRC)の買収で合意したことを受けて同業他社も買われ、セクターの上昇を主導した。一般消費財・サービスは、金曜にマスクCEOが、自動運転タクシー計画を8月に発表するとしたTesla(TSLA)が期待で+4.9%上昇。クルーズ客船も上昇した。公益も朝から堅調となった。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

PWP(M&A): セリティ・パートナーズ、ペレラ・ワインバーグ・パートナーズの150億ドル規模のOCIO事業を買収

 

◇下落銘柄◇

MAXN(太陽光関連): 1231までの四半期で3200万ドルの損失を見込んでいると発表した。前年同期は2000万ドルの利益だった


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

7731(ニコン眼鏡レンズ遅延ドミノ 東海光学、ニコン注文殺到

7012(川重安全離着岸支援システム「係船索張力監視装置」販売開始

 

◇下落銘柄◇

6963(ローム海外で総額2,000億円(2本立て)のCB発行

4902(コニカミノルタアナリストからは構造改革効果の発現に疑問の声


本日の新聞見出し

NIKKEI Tech Foresight

AI半導体を効率化、電源革命で損失低減 GaN利用も視野

・「ラピダスに向けて原発再稼働」 Editor's Focus 日経エレクトロニクス編集長 中道理

JERAIHI、アンモニア混焼実証 大型商業炉では世界初

 

▼日本証券新聞▼

・安川電の今期 ロボット回復予想 省力化でファナックなども注目度アップ

・岡野バ S高 原発向け好調、1Q黒字浮上

QPS研究所、一時ストップ高 小型衛星打ち上げ完了&大型案件落札

 

▼日刊工業新聞▼

・半導体向け、日通が8月稼働 北海道・恵庭に新倉庫

・アクセンチュア 地方の開発拠点拡充 群馬のSI会社買収

・三浦工業 医療器具洗浄器を改良 運転時間20%短縮

 

▼化学工業日報▼

artience 印で粘着剤生産3.5倍に 自動車内装など テープ向け急増

・帝人 航空機向け炭素繊維 収益拡大へ 需要回復今年後半に期待 eVTOLなども照準

・乾式錠剤結合剤 大同化成、PVA系量産へ 直接打錠に対応 コスト削減に貢献 国内製薬メーカーが採用

・三菱マテリアル リサイクル金属展開拡大 半導体・電池材に照準 年度内に鉱種倍増


本日の相場

本日の日本株相場は、一進一退の展開となりそうだ。明日の米3月消費者物価指数(CPI)、FOMC議事要旨の発表を前に、昨晩の米国株もやや方向感の欠ける動きとなった。米10年債利回りが4.4%台まで再び上昇するなか、重要イベントを控えて様子見姿勢が強まろう。米3CPIについては、前年比+3.4%2月(同+3.2%)から伸びが加速する見通しとなっている。また、直近ではエコノミックサプライズ指数(米国)が2月以来の高水準となっており、米経済指標が市場予想を上回るケースが増えていることも示唆されている。その様ななか、CPIの内容次第では年内の利下げ予想が3回→2回へシフトする可能性があり、株式市場の短期的な波乱要因として警戒を要したい。

 

〇決算発表への期待感が下値を支えよう

先週末に本決算を発表した安川電機の昨日の動きを振り返ると、朝方こそ買い戻しが優勢となったものの、その後は戻り待ちの売りに押される展開となった。25/2期は増益の見通しを示したものの、24/2期の実績が従来計画を下回ったこともあり、前向きな評価は限定的となったようだ。ただ、3月以降は「受注に明るい兆しがある」との示唆もあったもようで、再評価の余地はあると考えられる。また、今週はファストリやローツェ(11日)、良品計画(12日)などの決算発表が控えている。アナリストの業績予想の変化を示す「QUICK コンセンサスDI」では製造業、非製造業ともに足元で改善の兆しも見られている。製造業についてはドル円相場の持続的な円安傾向、非製造業については賃上げに伴う消費の回復期待が高まるなか、今回の決算発表は想定以上に堅調な内容となる可能性もあるだろう。米利下げ動向など外部環境に引きずられる形で調整する場面では、好決算期待銘柄を中心に押し目買いの好機となりそうだ。

 

〇設備投資関連株に改めて注目

物色面では、設備投資関連株に改めて注目したい。機械セクターが中心となる設備投資関連株については、中国景気の鈍化懸念が上値を抑えていた面があろう。ただ前述の通り、安川電機をはじめ業績の先行きを占う受注動向には回復の兆しも見えてきた。中長期視点では、省人化やロボット、EVなど切り口は豊富であり、関連銘柄に目を向けたい。


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