株式市場オーバーナイト概況(2024年3月26日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:アトランタ連銀総裁が「年内の利下げは1回にとどまる」との見方を改めて示したことが嫌気され、米国株は下落して取引を開始した。「CEO2024年末に退任」と発表したボーイング(+1.4%)は上昇した一方、「最近の相次ぐ事故を受け米連邦航空局が監視を強化」と伝わったユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス(-3.4%)など資本財セクターが、朝方から軟調。また、「デジタル市場法の順守状況を巡りEUが正式調査」と伝わったメタ・プラットフォームズ(-1.3%)などコミュニケーション・サービスセクターも下落した。その後は、アナリストが投資判断を新規で「オーバーウェイト」としたスーパー・マイクロ・コンピューター(+7.2%)など半導体株が買い戻され、ナスダック指数を中心に下げ渋る展開になったが、買いの勢いは限定的。午後は狭い範囲でもみ合う展開となり、最終的に主要3指数は揃って下落して取引を終えた。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

STOK(バイオテック): 同社のSTK-001がドラベ症候群を治療する初の疾患修飾薬になる可能性を裏付けるデータを発表(ドラベ症候群とは:それまで健康であった赤ちゃんが、多くの場合は1歳まで、遅くとも1歳8か月までに全身あるいは片側のけいれんで発症し、その後もけいれんを何度も繰り返す病気です。けいれんは発熱、入浴や予防接種で誘発されやすく、けいれんを止めるために病院で注射が必要になることも少なくありません。

1歳を過ぎるとその他のてんかん発作が現れることもあり、多くの場合抗てんかん発作薬の効果は十分ではなく、次第に発達の伸びが鈍ってきます。日本でも難病指定)

ANAB(バイオテック): 立会内での下げが直近14か月で最大だった。時間外では買い優勢

 

◇下落銘柄◇

WPRT(自動車部品): 4Q損失が売上高増加によって予想よりも縮小。一過性と見られ売り


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

5401(日本製鉄日本時間22日にUBSが目標株価を4,700円に引き上げ

9706(日空ビル大和証が"アウトパフォーム"に格上げ、目標株価7,000円は変わらず

 

◇下落銘柄◇

8795(T&D HD) 次期社長が超長期債の買い増し加速と報道

6954(ファナック) JPモルガンS"Underweight"に格下げ、目標株価3,600円(前回:4,000円)


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・ローランド、伝統・電子融合 レイゾン社長、楽器の垣根なくす 顧客とのつながり重視 教育とエンタメバランスが課題

・ダイハツ不正、「トヨタの口出す文化が形骸化」長内教授

・東工大・NTT 安価なシリコンで6G送信機

 

 

▼日本証券新聞▼

CLHD コラボカフェが牽引 エンタメ銘柄で異色の存在

・鳥貴族、上値追い 5月以降の値上げを好感

EDP、急騰 量子デバイス開発用基板を発売

 

 

▼日刊工業新聞▼

・新東工業 スマホに接続、測定 超小型アルコール検知器

・マイクロ波化学、6月にもティエムティを解散 食品添加物製販

・鎌倉新書が売上高2倍 271月期

 

 

▼化学工業日報▼

・三洋化成、SAP撤退 24年度内に全生産停止

・三菱ガス化学 環境循環型メタノール 豪州で10万㌧規模 28年めど 水島に実証プラントも

・石原産業 高機能酸化チタン実用へ 透明性維持の高屈折材 5Gミリ波帯用フィラーも

・日清紡ケミカル FCカーボンセパレーター リサイクル技術確立 端材を利用 高品質確認 車載採用めざす

・カ性ソーダ 内需回復に期待感 24年、半導体向け拡大


本日の相場

本日の日本株相場は上値の重い展開を想定する。週明けの米国株市 期待される日テレ(9404)の増配発表に期待したい。場は主要3指数が揃って下落した。出来高が薄い中で利益確定売りが進んだことが主因とみられる。日本株の支援材料の一つだったドル高円安は実弾介入への警戒感から円高方向が意識されている。また、年度末特有の需給要因(自社株買いが入りづらい+金融機関の益出し売り)への警戒もあって、目先は投資家心理が抑制された状態が続くとみる。

 

〇来期が最高益更新見込みも株価は出遅れている銘柄

本決算発表を控えるなかで、市場の関心は当面、業績推移が堅調な一方で、株価が出遅れている銘柄が注目されやすいとみる。最高益更新が見込まれているが株価が出遅れている銘柄に焦点を当てたい。特に、前回の最高益達成から5年以上の時間が空いている銘柄は同パフォーマンスが強くなる傾向がある。個別では消費活性化による売上増や値上げによる一段の利益率改善が期待される菓子大手の森永(2201)、重電大手の明電舎(6508)などに注目したい。

 

〇その配当じゃ足りません~増配が期待される銘柄~

日経電子版は25日、「企業の株主還元、過去最高25兆円~業績拡大やPBR改革で」と題し、日本企業の株主還元姿勢強化を称えた。50%強の総還元性向は米国(約100%)に見劣りするものの、横並び意識が強い日本企業が資本効率改善に向けて動き出したことはポジティブだろう。もっとも、個別企業では財務内容が健全で営業キャッシュフローに対する投資キャッシュフロー比率が高過ぎず、長期に亘って配当性向が30%を下回る「赤点銘柄」も存在する。24年度は、こうした企業群に対する投資家の目線は厳しさを増す可能性が高いだろう。業界でいち早く株主還元への姿勢を表明し、今後はスタジオジブリ子会社化による業績押し上げ効果も期待される日テレ(9404)の増配発表に期待したい。


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