霞ヶ浦南岸の冬は蓮田でのシギチ観察に続いて、夕方はヨシ原にねぐら入りする猛禽類を楽しむ。
15時すこし前からチュウヒが帰って来た。彼らはヨシ原に下りる前によく上空を旋回する。下りてからも再び浮上して飛び回るから、単純な累計ではオーバーカウントになってしまう。個体識別しないと本当の数はわからない。それはいつかやるとして(本当かよ^^;)
16時頃には同時に10羽飛び、そのとき3羽が木に止まっていたので、少なくとも13羽以上がここでねぐらをとっていることは確実である。その後もパラパラと帰ってきたので、もっと多いだろう。
チュウヒはやはりヨシ原バックで撮りたい。標準的な褐色個体が、まずまず近いところを飛んでくれた。
似てるけど、ハイイロチュウヒ雌。顔模様が独特で、私だけだろうけど平成初期に流行った「人面魚」を連想する。この個体は虹彩が暗色(目全体が黒くて黒目がわからない)であり、幼鳥の可能性が高い。
参考写真。以前撮影した虹彩が黄色い(黒目がわかる)個体。虹彩は一般的には幼鳥で暗色、成鳥では黄色ということになっている(ただし雄幼鳥には虹彩の黄色い個体もいるらしい)。
ここからは、ハイイロチュウヒによるチュウヒへの嫌がらせシーンを3枚。
チュウヒは防戦一方で、嫌がっている様子がよくわかる。
ミサゴもときどきヨシ原の上を飛ぶ。
さて日没迫る17時すぎ。まだかまだかと焦らされるギャラリーの前に、主役ハイイロチュウヒ雄が姿を現した。
ところがすぐにヨシ原に沈んでしまった。この後、もう1個体が逆方向から戻って来たが、遠過ぎて追いきれないまま見失った。もう一度飛ぶのを待つわけだが、空は刻一刻、黄昏から夕闇へと移っていく。
ひそかに期待していたコチョウゲンボウの登場は数秒のみ。せめて空の暗さを物語ってもらう。
完全に日の没した17時25分。
ブレても仕方ないと思って感度を6400に上げたのは貧しい発想だったな。暗いなりにもっと低速シャッターで流すなど、挑戦すべきことはまだまだある。YUIさんの作例には心底から触発された。近づけるかどうかは別の話だが(^^;;
ハイイロチュウヒ雌どうしのからみを見た後はもう暗くて何がなんだかわからなくなった。冷え切ってしびれた指先を温めながら帰宅の途へ。
というわけで、日暮れまでお付き合いくださりありがとうございました。ではまた!