4月10日は久々の平日休み。前の記事と同じコースを辿ることにした。旅鳥との意外な出会いを期待するには、たとえ週イチでも定点巡りが向いていると思う。
酒匂川ではまずオバシギ。単独で浅瀬を歩いて採餌していた。湿地環境のとぼしい令和の神奈川県では珍鳥の範疇であろう。
旅鳥の滞在日数は長くないので、何が出るかはその日のお楽しみ。もちろん何も出ない日もあるし、タイミングを外すのは承知の上である。
タシギが浅瀬で嘴の手入れをしていた。ほかはイソシギ、コチドリ。シギチの旅はまだ本格化していなかった。
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さてバスと鉄道を乗り継ぎ平塚駅へ。相模川河口へ向かうバスは出たばかりだったので思い切ってタクシーを使った。
現地に着くと珍しく先行バーダーの姿あり。ってことは何かはいるということだ(笑)
オオソリハシシギのペアだった。ここでは一昨年に雌単独の観察歴がある。渡りルートとして細々とでも継承されていくことを願う。
さらにムナグロ初認のオマケもついた。タクシー代は片道1500円くらいだったが、これならペイしたかな!?
南風が強く、砂が顔に当たって痛かった。撤収の支度をしていたら、後からやってきた観察者からシマアジを見てきたという今いちばん欲しい情報を得た。しかも境川遊水地なら帰路の途中で寄れる。こういう自然な情報共有はありがたく利用することにしよう。
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湘南大橋を渡り、右岸の岩礁をチェックしたがシギチは見当たらない。水面にはヒドリガモ、オオバン、ウミネコ。
再びタクシーで駅に戻り、鉄道を乗り継いで湘南台へ。ここからはさすがに徒歩で(笑)まだ日のあるうちに遊水地に着き、シマアジを見ることができた。観察者は7〜8人。
地元も含めて有望な水面を探し歩いたが、最終的にはこういう記録に落ち着いた。日が暮れて活動終了、計23166歩。
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最近・・・
県内200種という目標を掲げてしまった反動なのか、私もあさましい珍鳥コレクターのひとりに過ぎないという自嘲が止まらない。「情報」との付き合い方はこれからも重い課題となりそうだ。
まずは誰もいなそうな山へ行ってリセットかな。読者も一緒に探鳥を楽しめるような記事を書ければいいのですが。というわけで今回もお付き合いありがとうございました。