50年目の俺たちの旅を観て
静岡で過ごした高校生の頃、夕方5時くらいから再放送されていた「俺たちの旅」。上京してからの大学生活を思い描き、無鉄砲で自由奔放なカースケの物言いや生き方に憧れを抱きながら、TV📺に向き合っていた事を思い出す。放送の最後に表れる楷書体のメッセージを書き留めて、気に入った言葉は生徒手帳に書き写した。今でも覚えているのが「本当に大切な事は学校では教えてくれない」ってヤツ。別にグレても突っ張ってもいなかったけど、なんかその後で言うところの尾崎豊的な文言が、当時の自分には妙に胸に刺さったんだよなぁ。そんな青臭い記憶を思い返しながら、せっかくの3連休に何かしらの爪痕をと近所の映画館にお一人様で足を運んだ。上映時間10分前の入場だったが、260席超ある会場には30人程度の観客しかおらず、いつもは出口付近の端席を押さえる頻尿オヤジも、今日はドッカと左右前後誰もいない中央席へ。改めて見回すと30人の同志もやはり同世代。皆、青春の後片付け・答え合わせ的な感覚なのかなと一人ほくそ笑む。で、作品はと言うと、結構な割合で差し込まれる当時の回想シーンなんかは懐かしく思えて良かったのだが、リアルに70超えてる中村雅俊や田中健の演技には「あれっこんなにヘタだったっけ」と感じさせる部分が多く、昔の温度感で見せる熱弁も「若干ピントのズレた年寄りの放言」にしか聞こえてこなかった。まぁ、ストーリー含めある意味これも現実的な人生の行き着く先なのかなと思えば、シルバー料金1,300円を払った価値はあったかな。そうは言っても損なオヤジの「俺たちの旅」は、カースケやオメダよりもイカしたものである事を、願う事とした。