良き風習は良き心で | 株式会社ミラテック 代表取締役 瀧野賢治    仕事・経営・生き方

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株式会社ミラテック 代表取締役 瀧野賢治
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コンビニで「恵方巻」を販売する。
 
店頭では頑張って売りさばかないと大量に廃棄することになり、損害が発生する。
売れ残りを少なくするためにかなりの数をアルバイトにノルマとして課す。
 
入荷してきた商品を売らなくてはならない店舗経営者も苦しむが、時給で働くアルバイトまで苦しめられる。どう考えてもおかしい。
何のための恵方巻きなのか。
 
私は甘い経営者なのだろう。ノルマは基本的に気が進まないことだ。
「売らなきゃ給料やらない、罰金だ。」、そんなことはしたくもない。ノルマ達成のために無理矢理売るのは商売として異常であり、誰も幸せにならないし、そんなことでは永続的な経営にはならないと思う。
 
恵方巻は節分の縁起が良い風習であり、もともとは「太巻きの丸かぶり」で、小さい頃は母に「あっち向いて黙って食べなさい」といわれ、食べさせて頂いた思い出がある。
 
人間の商売ときたら、何をやってもどこかしらこういう問題が起きる。
人に優しくすることを第一に考えたら、「どこがおかしいか」くらいわかると思うのだが。
 
恵方巻きはネーミングであり、バレンタインのチョコレートと同じく、完全に企業のビジネスだ。
「商品を売らんがため」の風習では神仏も宇宙の意思も嘆いていることだろう。
 
世の中、殺伐とし過ぎだと思う。