会計事務所との打ち合わせで思うこと | 株式会社ミラテック 代表取締役 瀧野賢治    仕事・経営・生き方

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会社は製造であれ何であれ、あらゆる主たる「売り」に関する仕組みと、会計管理の仕組みを両立してしっかりと造り込んでおくことが大切だ。特に会計は数字を知れば知るほど全体運営の細部に目が行き届くようになり、経営が緻密に堅実になる。
 
経営判断も、製造現場の改善も、営業活動や生産計画も、全ての問題点は決算書の数字を突き詰めていくことで正しい在り方が見えてくる。
 
売上と経費のバランスが悪ければ、どうすれば理想的な数字になるかを教えてくれるし、正しく改善することができ、社員も自分が何をすればいいのか、明確に理解ができる。
 
もしも社内に不正があっても数字がそれを示す。そしてそれを防止するためにどうすればいいか、それも数字が教えてくれる。
 
果ては5S活動がなぜ必要なということも、精神論や人材育成以前に、数字として大きく影響してくる、だからやるのだということがはっきりと解る。
 
仕入、資材、文具などあらゆる詳細な数字も、5S活動などでしっかりと管理されていなければ、無駄の発生として数字に現れてくるのだ。
 
数字を元に経営判断をしていくと、社内から出てく様々な言い訳や、安っぽい理由付けは通用しなくなり、経営者は明確な判断をもって結論を出す事ができる。数字がなければ経営者は甘くなり、経営がだらしなくなる。
 
会社を経営するなら数字を隅々まで把握することだ。それをしないなら経営はやめた方がいい。いずれ大変なことになるからだ。
 
そして数字は毎日めまぐるしく変化するので、経営者は常に現場を巡回し、修正して回ることが必然となってくる。「現場100回」は当たり前なのだ。
 
会計事務所との打ち合わせと言っても、未熟な私ははっきりとわかっていない様々な項目を質問して教えて頂く連続だ。その際に会計士としての説明や判断と、経営者の「なぜそうしたのか」「なぜそういう仕組みになっているのか」を突き合わせると答えは出てくる。
 
そういうやり取りができなければ、経営者が会社を隅々まで造り込んでいないために、見えていないところがあるという結論になる。これが恐ろしい。質問に対する明確な答えや説明ができないと行き着くところは「経営の悪化に気が付くのが遅れる」ことになり手遅れとなるだろう。
 
経常の目標を掲げても数字を把握できていなければ無理だろうし、労務人事の判断も誤る。
 
会社は数字が全てだ。世間ではこれを言うと嫌われることが多いが、数字の力(キャッシュ)が尽きた時に会社は倒れるのだから、数字を語らずして「何が経営者か、何が社会人か」だろう。