渥美育子(著)「世界で戦える人材の条件」を読了。
「世界で戦える」人材の条件 (PHPビジネス新書)/PHP研究所
¥886
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最初に、「日本から海外」という思考を止めて「世界全体という大きな器」を思考の枠組みに設定する、という主張には特に反論はありません。

世界各国を4つの文化コードに分類し、それぞれの社会のルール・価値体系に基づいてビジネスを進めることが成功につながる(グローバルビジネスの支援ツールになる)、という考え方が本書の最大の特徴です。確かに日本は、モラールコードの社会ですね。
1. リーガルコード(Legal Code):価値の中心はルールとノウハウ。
2. モラルコード(Moral Code):価値の中心は人間関係。
3. レリジャスコード(Religious Code):価値の中心は神の教え。
4. ミックスコード(Mix Code):上記の二つ以上の価値体系が併存。

しかし、コードが同じでも全く同じ文化ではなく、各国の主要な民族のマインドセットも考慮すべき、として、日本・韓国・中国の例を挙げて説明しています。

ですので、著者の主張は4分類にすればよいという単純なものではありませんが、個人的には、地理や民族によるセグメンテーションにやや違和感を感じました。ただ、私もそれほど世界各国の方々とお付き合いした経験があるわけではないので、経験・知見のある方はどう感じられるのか、興味のあるところです。

入山章栄(著)「世界の経営学者はいま何を考えているのか」を読了。

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア/英治出版
¥2,052
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中小企業診断士で学ぶ経営学って、実はかなり古典(基礎)なんですよね。なので、試験が終わったら絶対読もうと思っていました。

個々の理論はそれほど深堀りされていませんが、世の中ではどんな議論がされているのか、ということがわかって、なかなか面白いです。

・経済学的なアプローチと、認知心理学的アプローチ。
・競争激化の時代では、継続的な競争優位ではなく、一時的な競争優位の連鎖が必要。
・情報共有とは、全員が同じ情報を持つ事よりも、誰が何を知っているかの情報を持つ事が重要。
・かつて日本の「ヤミ研」は15%ルールと同じく知の探索だった。
・ソーシャルな結びつきの強さ/弱さの良い/悪いは、条件次第。
・「計画主義」vs 不確実性の時代の「学習派」。しかし、その橋渡しとして、リアルオプションの活用が有効。
・買収額が高くなる理由は「思いあがりプレミアム」「あせりプレミアム」「国家のプライドプレミアム」に原因。

などなど。どれも、自社に置き換えてみて、経営上の悩みそのものです。
特に、経営へのリアルオプションの活用。ソフトウェアやサービス商品の開発において、大きな初期投資をして、後で回収するというモデルは難しくなっており、こういうところにディシジョンツリーのような意思決定を適用できないかな~、と自分自身でまさに考えていたところだったので、そういうアプローチでの研究が実際にあることが大変印象的でした。

経営学が、外部環境の違い+人間の行動という非論理性の複合の結果である以上、千差万別な組合せが存在し、こうすれば成功する、という学問に落とし込むことは無理なのかもしれませんが、それに挑戦して体系化していく、というのも、人間としての知的好奇心にあふれた行動なのだろうと思います。

本日(2015/12/20)、2次口述試験を受験してきました。

試験は10:12~で、2組目。早く終了したので、後はリラックスした一日を過ごせてラッキーでした。

口述模擬を、タキプロ(無料)→中小企業政策研究会(無料)→LEC(有料)→TAC(無料:授業料込み)4回やっての本番で、だんだん緊張が少なくなっていましたが、それでも最初は緊張しました。それでも、回を重ねるごとに話し方等は改善できたのではないかと思います。

Facebookでオフ会の参加呼びかけがあり、懇親会(飲み会)に参加して、同期の方たちとつながりもできました。参加してよかったと思います。有意義な時間でした。自分の試験もあるのに幹事をしていただいた皆様、大変ありがとうございました。また、オフ会に誘ってくれたMさんに感謝です。

口述試験の結果は、お正月明けの1/5発表待ちです。
明日からしばらくは、溜まりまくった積読状態だった、試験に全く関係のない本を心おきなく読めるのが、うれしいですね~。