[2013-01-27 2次スキルアップ演習始まりました]

本日は、TAC横浜校の授業。2次対策講義と2次スキルアップ演習(事例Ⅰ)でした。

2次スキルアップ演習は、通常の事例を解くという形式ではないのですね。既に与件の根拠を抽出した状態で解答を作成するので、解答編集の演習に重きをおいているのかと思います。そうであっても、設問要求の用語から書くべきことを完全には想定できず、模範解答から見ると盛り込むべき論点を落とした箇所がありました。もう一度基本にかえって、設問解釈のトレーニングが必要なようです。

昨年度の2次対策では、解答のプロセスを分解し、個々のスキルアップを図ったものの、自分の分解の仕方やトレーニングの仕方は正しいのだろうか、という疑問を持ったままに手さぐりで学習しなければならなかったので、こういう分解した状態でスキルを試せるのは、自分の弱点がわかり易くなってよいかもしれません。

一方で、このトレーニング方法に、若干の物足りなさも感じたりして。わがままですね(笑)。

授業への対応だけでなく、もう少し、自分でも学習方法をいくつか設定してスキルアップしていく必要を感じています。まずは、T先生のお勧めの中から、中小企業の実事例に触れる、というところから少し始めたのですが、もっとがっつり取り組まないといけないと反省。いろいろと考えるのですが、実際にやるところの腰が重くなっているので、そろそろエンジンをかけないといけないです。


追記:
帰宅途中のエレベーターの中で、昨年度の1次試験で財務・経済・法務を教えていただいたO先生にばったりお会いしてお話することができました。

ここのところ、弟が倒れるなど家庭でいろいろと問題があり、気持ちが落ちていましたが、O先生との会話でモチベーションを取り戻した感じがします。ありがとうございました。



[2013-01-14 再挑戦への始動開始]

昨日(1/13)に、TACの2次本科生(1月開講)の最初の授業があり、出席しました。

昨年末から、プライベートでいろいろとあって、いっときはクラスに通えるかどうかわからず始動できていませんでしたが、ようやく再挑戦に向けて始動開始です。

なお、今年は1次試験を受けずに2次試験に絞ろうと考えています。

仕事と家庭の状況から、昨年に比べて診断士試験の勉強に割くことの時間は、昨年に比べて減らざるを得ないだろう、という外部環境があります。それを前提とすると、自分が十分に対応できなかった(まあ、不合格でしたので、不本意ながらそういうことなのでしょう) 2次試験に、可能な時間は使おう、と考えました。

1次試験も受けて、来年への挑戦権も取ったうえで、精神的なプレッシャーを下げて2次に臨んだ、という先輩の体験もお聞きしていましたし、そうできればベターなのでしょうが、自分が置かれた環境の中で自分にとって最良と思える選択をするしかありませんので。

もうひとつの理由は、正直、読みたい本も我慢して、仕事と睡眠以外の時間をすべて勉強に使うというようなストイックなスタイルを続けていくことは、自分にとっても家族にとっても息切れを起こすことになると思ったからです。今年は、勉強のための勉強に終わらせず、世の中にもっと目を向けながら勉強しようと考えています。(家族ともちゃんと会話したり、読みたい本も読んだり、中小企業の現実をもっと知ろうとしたり、ということもやりたいと考えています。)

といわけで(?)、昨日の授業後は、昨年ストレート本科生のクラスでずっと一緒に勉強会をしていた仲間とも会えましたので、飲みに行ってきました(笑)。本当に一緒に頑張ってきた仲間というのは良いものです。また、お互いの近況を交換する中で、自分だけでなく、彼らもいろいろな苦難に直面しながら挑戦を続けようとしていることもわかり、意を強くしました。

「末遂に海となるべき山水も しばし木の葉の下くぐるなり」です。


ジム・コリンズ(著)「ビジョナリー・カンパニー④ 自分の意志で偉大になる」を読了。
ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる/ジム・コリンズ
¥2,310
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ビジョナリーカンパニーのシリーズは、①②③と読了済なので④が出たときにすぐに読みたかったのですが、時間が取れずこの正月休みを利用してようやく読めました。

期待にたがわず、非常に興味深かったです。

ビジョナリーカンパニーのシリーズの面白さは、全て実際の企業研究から書かれていることと、単にひとつの成功事例を解説するだけではなく、比較対象を持って、その企業がなぜ成功したのか/成功できなかったのか、ということを仮説検証していくところにあるのではないかと思います。

シリーズ4になる本書のテーマは、「不確実な時代においても成長し続ける企業はどこが違うのか」ということ。まさに、今の時代にぴったりのテーマです。

仮説検証型での研究成果なので、データを分析していくうちに、著者たちが当初想定していた仮説とは異なる結果が証明されるケースが発生しますが、各章のまとめで「要点」「意外な調査結果」「読者への問いかけ」としてまとめられているので、理解もしやすくなっています。

この「意外な調査結果」が、自分にとっても意外な結果だったので、唸りながら読み進むことになりました。

10EX-er(テンエクサ-)企業(邦訳は「10X型企業」)の特徴としてあげられた事項と感想:

---- ここから ----
・市場環境がよいときに成長の極大化を追求した企業ではなく、着実な成長を継続した企業が10EX-erになっている (むしろ、成長を意識的に抑制して、財務体質を強固にしておくことで、環境変化への対応力を蓄えていた企業が10EX-erになっている)
→ ()内は結果を見れば納得しますが、利益追求を抑止するということは、機会への対応力が鈍いということと紙一重です。なかなか容易なことではないように思います。

・イノベーション志向の企業が10EX-erになるとは限らない。イノベーションの閾値を超えると、それ以上のイノベーションに差異が発生していない (まず、低コスト・低リスクの銃撃で市場への命中精度を上げた後に、大砲による大きな刈取りを行う)
→ これもなるほど、とは思いますが、特に事業からの撤退が苦手な日本企業にとっては、命中精度を調整する銃撃ビジネスというものがなかなかできていません。むしろ、予測できない未来をより緻密に計画して賭けをしているケースの方が多そうです。当たれば大きいですが、仕掛けがない成功は次の大失敗を生む可能性を高めている、とも言えます。

・10EX-erは、パラノイア的に状況悪化を常に心配し、最悪のシナリオに備えていくつもの対応策を策定している (環境変化があったときに対応するスピードよりも、危機がやってくるスピードを測り、どのように適応するのかをしっかり考えて行動している)
→ 環境変化への対応のスピードが非常に重要という認識を持っていましたが、むしろ、どれくらいのスピードで自分が変わらなければならないかを認識した後に、適切な対応に全力を尽くす、ということですね。

・10EX-erは、具体的で整然とした経営戦略(SMaC: Specific, Methodical and Consistent)を持っている。そうでない企業に比べて、経営戦略は長年に渡り継続性があり変更が少ない。
→ 時代の変化に合わせて経営戦略も変わらなければならないことが昨今の常識のように語られていますが、変わるべきこととは変えても、企業のコアとなる要素についてはむしろ変えないことが必要。また、いつ変わるかを自分で決める能力が必要ということと理解しました。

・10EX-erは、幸運を活かしている。幸運な事象も不幸な事象もほぼ同じように両企業に訪れているが、10EX-erは、ROL(Rerurn of Lucky?)を最大化している
→ 一見、幸運な事象に出会った企業は有利なように思えますが、実は幸運を活かせる企業と幸運を活かせない企業が10EX-erになれるか否かの分かれ目になっているということ。幸運を活かすには、上記の企業能力が必要ということであり、我々はROLという新しい指標(KPI)を追求すべきなのかもしれません。

---- ここまで ----

なお、間違えてはならないのは、意外な調査結果の表面だけを捉えて、例えば、イノベーションの数の多さが必ずしも成長の条件ではない、という結果は、イノベーションは必要ないということを言っているわけではない。ただし、成長する企業の条件として決定的な違いではない、ということなので、勘違いをしないことが肝要ですね。


本書では、調査した10EX-erになるためには、これらの要素を自分の意志で制御できるようになるべき、ということをエピローグとして終わっています。改めて、ビジョナリーカンパニーのシリーズが伝えたいことが先鋭になってきているように感じました。

また、昔、上司に言われた言葉で自分でも実践を心掛けている「鳥の眼と蟻の眼の両方を持つ」ことが必要ということを思い出しました。