最近読んだ書籍の中で、日常の業務の中でこういうことができるようになれば、もっと良い仕事ができるのではないか、と感じる1冊がありましたので、ご紹介です。ご参考まで。 
1997年に旧版が出ているロングセラー本なので、既に読まれている方も多いかもしれませんが。
元々は、ロジカルシンキングに関する書籍として人から紹介されたもので、「MECEでしょ?」「今更なんだけどな~」と思って読み始めたのですが、非常に面白かったです。
齋藤 嘉則(著)「新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術」
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術/齋藤 嘉則
・2章の「技術編」は、ロジカルシンキングを多少なりともかじった人であれば知っていることなので、既知のことかもしれません。個人的には、概念部分に新知識はなかったものの利用方法で、「こういう風にも使えるのね」と思った部分がありました。その点では、面白かったです。
・3章の「プロセス編」は、新発見はないものの、業務上なんとなく自然にやっていることを整理して解説してくれた、という印象。
・4章の「実践編」は、事例ですので、おもしろいと感じる方と、いまいちと感じられる方がいるかもしれません。残念ながら、私は後者でした。あまり具体例にのめり込めず(1章で出てきた事例の詳細版?)。

こういった思考ができるためには状況を俯瞰できる必要があり、詳細だけを眺めていると、なかなか全体像を意識しながら解決策を考えることができません。そのため、ピンポイントな部分だけの議論しかできなかったり、膨大な時間をかけて細かい数字を見た結果「だからどうなの?」というような残念な結果に終わってしまったりします。
そういう仕事の仕方を、最近、よく見かける機会がありましたので、本書を読んで、特に冒頭のように思ったのかもしれません。
加えて、事業ポートフォリオと投資配分をガイドする業務を始めたころに、指導いただいた上長の方から、
・鳥の眼(ズームアウト)と蟻の眼(ズームイン)が必要なんだよね~。
・ズームイン/アウトするときに、今必要な目盛りのところでピタっと止めることが、そのうち感覚としてわかるようになるよ~。
と言われたことを思い出します。(そのときには、まだピンときませんでした。今になると実に納得なのですが。)
本書の本質の実践には、上記の2つのスキルが前提になると改めて思いました。
また、数字(EXCEL頭)だと上記の表現になりますが、プレゼン資料(PPT頭)作成においても、誰に何を伝え何を議論してもらうかによって、記載する粒度の目盛りを適切に調整することが必要、というのも、その後にいろいろな資料を書く中で体感しています。プレゼン資料の場合は、それだけでなく、全体のストーリが+αの要素として必要になりますが。
(ぶっちゃけ、ストーリのない全部盛りの資料は、何も伝わらないことが多いですね..)
自分のスキルを磨き、より効率のよい仕事をしていく参考になるお薦めの1冊です。




---- 以下は自分の琴線に触れた文言 ----
※あくまで個人のメモ(ここは、個々人で共感する部分が違うと思いますので、各々で)
・改革の最大の壁は、会社の全てに染み込んだ長年既成概念
・こだわりから抜け出せない中で新しいことをやる意思決定をするには、既存商品を使いながら別の商品に仕立てるのがひとつの手
・自分の強み(と皆が信じているもの)は使いながらも、それは単なるパーツとし、お客様に価値のある商品に仕立てる
・既存のものを使うもうひとつの意味は、チャネル(販路)。既存販路でいかに売るか
・顧客のいないビジネスマンは、企業や社会に何の価値も生み出していない
・利益配分のあり方も含めドラスティックな変化をせざるを得ない時代
・最初はあてずっぽうでも結論を出してみる。それに対して「だから何なの?」を繰り返す
・繰り返すことによって、具体化されていくことで、アクションになんとか辿り着く
・大枠で数字を把握する。その際に、どういうロジックで導出したかを認識することが重要。ロジックの根拠とした部分で不安のある部分があれば、その部分を検証することで、効率的に精度があがる
・ベストを考えるよりもベターを考える。すぐに実行してどんどん軌道修正すればよい
・情報収集にはまり込んでしまうと、考えることに時間を使わなくなってしまう
・情報収集にこだわると結論が出ずに、さらに検討を要するになりがち。だが、ビジネスで必要なのは、まず右か左かの方向性
・分析とは、ある仮説を持ったときに、事実を読み込んだ結果出てくる意味を指すのであって、事実の羅列ではない
・ビジネスの因果関係を考え抜くこと (ex. 事業のセグメンテーションは必要だが、儲からない事業が儲かっている事業の源泉になっていることもある。ここを間違えて、儲けの小さい事業を切り捨てると、儲かっている事業も失う可能性もあり)
・何を解決すべき課題として設定するかが、問題解決の最初の重要ポイント
・課題は常に変化する。常に全体感を持って課題を掌握し、柔軟に軌道修正するベター
・ソリューションの実行が必要
・解決策を考える際には、個別課題の個別解決策を考えるとともに、それらをどう組合せれば、主要課題の総合解決策になるのかを意識する
・個別解決策は、Yesが成立するか(できることか)を事実ベースで検証。その上で、総合解決策を経営資源や企業方針の観点から評価する
・課題解決では、策そのもののハード面と、それを実行するソフト面(企業理念、トップのコミット等)も考えて評価することが必要
・自分の強みをよく理解する。結果を強みと勘違いしない。また、街の雑貨屋現象(何でもあるが何を売っている店なのかわからない)現象に注意。
---- おまけ ----
・真の原因を突き止めるには、まずWHY?を考え続けなければならない
→ これは、弊社の中では文化として根付いているので、ビジネス面でもやるべき。加えて、逆方向 So, What? を考える習慣をつけることで、解決策のオプションを考える力が強くなるような気がしています。
・経営資源で劣る下位企業が黙々とギャップを埋め続けても勝算はない
→ 競争優位を狙うのではなく差別化を狙え、ということですね。差別化は、中小企業が大企業に対抗するセオリーです。日本の中での大企業が、グローバル市場で戦おうとしたときに、自分が世界の中で中小企業でしかなくないることに気がつかず、相変わらず競争優位で勝負しようとしてうまくいっていない、というのが今のIT業界の姿なのではなかろうか、と、最近つらつらと考えたりします。

1997年に旧版が出ているロングセラー本なので、既に読まれている方も多いかもしれませんが。
元々は、ロジカルシンキングに関する書籍として人から紹介されたもので、「MECEでしょ?」「今更なんだけどな~」と思って読み始めたのですが、非常に面白かったです。

齋藤 嘉則(著)「新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術」
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術/齋藤 嘉則
・2章の「技術編」は、ロジカルシンキングを多少なりともかじった人であれば知っていることなので、既知のことかもしれません。個人的には、概念部分に新知識はなかったものの利用方法で、「こういう風にも使えるのね」と思った部分がありました。その点では、面白かったです。
・3章の「プロセス編」は、新発見はないものの、業務上なんとなく自然にやっていることを整理して解説してくれた、という印象。
・4章の「実践編」は、事例ですので、おもしろいと感じる方と、いまいちと感じられる方がいるかもしれません。残念ながら、私は後者でした。あまり具体例にのめり込めず(1章で出てきた事例の詳細版?)。

こういった思考ができるためには状況を俯瞰できる必要があり、詳細だけを眺めていると、なかなか全体像を意識しながら解決策を考えることができません。そのため、ピンポイントな部分だけの議論しかできなかったり、膨大な時間をかけて細かい数字を見た結果「だからどうなの?」というような残念な結果に終わってしまったりします。

そういう仕事の仕方を、最近、よく見かける機会がありましたので、本書を読んで、特に冒頭のように思ったのかもしれません。

加えて、事業ポートフォリオと投資配分をガイドする業務を始めたころに、指導いただいた上長の方から、
・鳥の眼(ズームアウト)と蟻の眼(ズームイン)が必要なんだよね~。
・ズームイン/アウトするときに、今必要な目盛りのところでピタっと止めることが、そのうち感覚としてわかるようになるよ~。
と言われたことを思い出します。(そのときには、まだピンときませんでした。今になると実に納得なのですが。)

本書の本質の実践には、上記の2つのスキルが前提になると改めて思いました。
また、数字(EXCEL頭)だと上記の表現になりますが、プレゼン資料(PPT頭)作成においても、誰に何を伝え何を議論してもらうかによって、記載する粒度の目盛りを適切に調整することが必要、というのも、その後にいろいろな資料を書く中で体感しています。プレゼン資料の場合は、それだけでなく、全体のストーリが+αの要素として必要になりますが。
(ぶっちゃけ、ストーリのない全部盛りの資料は、何も伝わらないことが多いですね..)
自分のスキルを磨き、より効率のよい仕事をしていく参考になるお薦めの1冊です。





---- 以下は自分の琴線に触れた文言 ----

※あくまで個人のメモ(ここは、個々人で共感する部分が違うと思いますので、各々で)
・改革の最大の壁は、会社の全てに染み込んだ長年既成概念
・こだわりから抜け出せない中で新しいことをやる意思決定をするには、既存商品を使いながら別の商品に仕立てるのがひとつの手
・自分の強み(と皆が信じているもの)は使いながらも、それは単なるパーツとし、お客様に価値のある商品に仕立てる
・既存のものを使うもうひとつの意味は、チャネル(販路)。既存販路でいかに売るか
・顧客のいないビジネスマンは、企業や社会に何の価値も生み出していない
・利益配分のあり方も含めドラスティックな変化をせざるを得ない時代
・最初はあてずっぽうでも結論を出してみる。それに対して「だから何なの?」を繰り返す
・繰り返すことによって、具体化されていくことで、アクションになんとか辿り着く
・大枠で数字を把握する。その際に、どういうロジックで導出したかを認識することが重要。ロジックの根拠とした部分で不安のある部分があれば、その部分を検証することで、効率的に精度があがる
・ベストを考えるよりもベターを考える。すぐに実行してどんどん軌道修正すればよい
・情報収集にはまり込んでしまうと、考えることに時間を使わなくなってしまう
・情報収集にこだわると結論が出ずに、さらに検討を要するになりがち。だが、ビジネスで必要なのは、まず右か左かの方向性
・分析とは、ある仮説を持ったときに、事実を読み込んだ結果出てくる意味を指すのであって、事実の羅列ではない
・ビジネスの因果関係を考え抜くこと (ex. 事業のセグメンテーションは必要だが、儲からない事業が儲かっている事業の源泉になっていることもある。ここを間違えて、儲けの小さい事業を切り捨てると、儲かっている事業も失う可能性もあり)
・何を解決すべき課題として設定するかが、問題解決の最初の重要ポイント
・課題は常に変化する。常に全体感を持って課題を掌握し、柔軟に軌道修正するベター
・ソリューションの実行が必要
・解決策を考える際には、個別課題の個別解決策を考えるとともに、それらをどう組合せれば、主要課題の総合解決策になるのかを意識する
・個別解決策は、Yesが成立するか(できることか)を事実ベースで検証。その上で、総合解決策を経営資源や企業方針の観点から評価する
・課題解決では、策そのもののハード面と、それを実行するソフト面(企業理念、トップのコミット等)も考えて評価することが必要
・自分の強みをよく理解する。結果を強みと勘違いしない。また、街の雑貨屋現象(何でもあるが何を売っている店なのかわからない)現象に注意。
---- おまけ ----

・真の原因を突き止めるには、まずWHY?を考え続けなければならない
→ これは、弊社の中では文化として根付いているので、ビジネス面でもやるべき。加えて、逆方向 So, What? を考える習慣をつけることで、解決策のオプションを考える力が強くなるような気がしています。

・経営資源で劣る下位企業が黙々とギャップを埋め続けても勝算はない
→ 競争優位を狙うのではなく差別化を狙え、ということですね。差別化は、中小企業が大企業に対抗するセオリーです。日本の中での大企業が、グローバル市場で戦おうとしたときに、自分が世界の中で中小企業でしかなくないることに気がつかず、相変わらず競争優位で勝負しようとしてうまくいっていない、というのが今のIT業界の姿なのではなかろうか、と、最近つらつらと考えたりします。





