三谷宏治(著)「経営戦略全史」を読了。
経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)/ディスカヴァー・トゥエンティワン

¥2,940 Amazon.co.jp
ダイヤモンド社のベスト経営書ランキング(2013年)の第1位になった話題のビジネス書ということで、この正月休みに読んでみました。
3cm近くの分厚い本書ですが、文字数は意外に少ないので、さらっと読むことができます。ひとつひとつの経営理論やフレームワークは、既知のものがほとんどで、それぞれ数ページでの解説ですので、新しい発見があるというわけではありませんでした。
が、本書のミソは、過去の膨大な経営理論を年代順に並べつつ、各年代毎に経営学の大きな変遷を描き出したことがひとつです。自分の今までの知識は、現在までに生き残ってきたフレームワークを点で知っている、という形でしたので、それが線でつながった点に新しさを感じました。
経営を実際に行うのが人間である以上、経済学と同様に正解というものがなく、常に、過去の学者が提唱した理論に対するアンチテーゼの形で、新しい理論が登場する、という歴史になるのは必然かと思います。
しかしながら、その変遷を追いかけた後に、少し高い位置から俯瞰してみると、一見相反する理論の積み上げが、経営の行動理論の改善でより精緻なものになってきた、ということが解り、新鮮でした。その意味で、本書は、第7章の終盤で纏められている「経営戦略という名の登山-ここまでのまとめ-」の部分が、もっとも秀逸であると感じました。
この先も、まだまだ喧々諤々の議論を経ながら、経営理論の精緻度向上が続くことは、たぶん間違いなさそうです。経理理論自身も今まで以上に試してみながら検証と改善を続けていく中で、使えるものは生き残り、企業人たる我々は、そのエッセンスを活用させてもらえればよいのではないでしょうか。(実際のところ、自社内の議論が、最新経営理論の追求も課題認識としてちゃんと持っていることが確認できたのは、少し安心しました。)
なお、これから経営学を学んでみたい方が、過去の名著を知り、その詳細を学んでみるためのインデックスとしても、有効に使えると思います。ので、そんな方も読んでみても良いかもしれませんん。

ただ、最後の補章の著者自身が開発したB3Cフレームワークの説明は、蛇足でした。ここまで延々と経営学の巨匠の実績を追いかけてきたのは、このフレームワークに、その良い所が全部詰まっているという説明が、ちょっとギャップありました。フレームワークは、いかようにも作れるので、本フレームワークに限らす、過去のフレームワークを結合させて弱点を補うというものは、他にもいろいろあるので、どうなのかな、というのが率直な感想ではあります。


ダイヤモンド社のベスト経営書ランキング(2013年)の第1位になった話題のビジネス書ということで、この正月休みに読んでみました。
3cm近くの分厚い本書ですが、文字数は意外に少ないので、さらっと読むことができます。ひとつひとつの経営理論やフレームワークは、既知のものがほとんどで、それぞれ数ページでの解説ですので、新しい発見があるというわけではありませんでした。
が、本書のミソは、過去の膨大な経営理論を年代順に並べつつ、各年代毎に経営学の大きな変遷を描き出したことがひとつです。自分の今までの知識は、現在までに生き残ってきたフレームワークを点で知っている、という形でしたので、それが線でつながった点に新しさを感じました。

経営を実際に行うのが人間である以上、経済学と同様に正解というものがなく、常に、過去の学者が提唱した理論に対するアンチテーゼの形で、新しい理論が登場する、という歴史になるのは必然かと思います。
しかしながら、その変遷を追いかけた後に、少し高い位置から俯瞰してみると、一見相反する理論の積み上げが、経営の行動理論の改善でより精緻なものになってきた、ということが解り、新鮮でした。その意味で、本書は、第7章の終盤で纏められている「経営戦略という名の登山-ここまでのまとめ-」の部分が、もっとも秀逸であると感じました。

この先も、まだまだ喧々諤々の議論を経ながら、経営理論の精緻度向上が続くことは、たぶん間違いなさそうです。経理理論自身も今まで以上に試してみながら検証と改善を続けていく中で、使えるものは生き残り、企業人たる我々は、そのエッセンスを活用させてもらえればよいのではないでしょうか。(実際のところ、自社内の議論が、最新経営理論の追求も課題認識としてちゃんと持っていることが確認できたのは、少し安心しました。)

なお、これから経営学を学んでみたい方が、過去の名著を知り、その詳細を学んでみるためのインデックスとしても、有効に使えると思います。ので、そんな方も読んでみても良いかもしれませんん。

ただ、最後の補章の著者自身が開発したB3Cフレームワークの説明は、蛇足でした。ここまで延々と経営学の巨匠の実績を追いかけてきたのは、このフレームワークに、その良い所が全部詰まっているという説明が、ちょっとギャップありました。フレームワークは、いかようにも作れるので、本フレームワークに限らす、過去のフレームワークを結合させて弱点を補うというものは、他にもいろいろあるので、どうなのかな、というのが率直な感想ではあります。



