Kさんから、イトーヨカドーにアメーラが売っていた、という情報をお聞きし、近所のイトーヨーカドーのトマト売場を覗いてみました。残念ながら、アメーラにはお目にかかれませんでしたが、昔のトマト売場に比べて、ずいぶんいろいろな種類のトマトが販売されているのだということを知りました。

カゴメのトマトのコーナー。色・形・大きさごとに複数のブランドがあります。「ラウンド」「ブラム」「まこちゃん」など。ただし、価格的にはそれほど高額ではなく、消費者の関与の低い最寄り品の価格帯。この商品を選択するのに、ブランドを気にする人が果たしているのか? というのが素朴な疑問。何にでも名前を付ければブランドになるわけではない、というのが率直な感想。

 お隣には、顔の見える野菜トマト。生産者の名前と似顔絵が入っています。食べ方の提案もあり。価格はやや高め。確かに、生産者が見えると、安心して食べられるように感じます。名前が出せるということは、商品の品質の高さの証明であるとともに、身近に感じられ消費者と生産者の距離を短くする効果を実感。 

回り込むとミニトマトのコーナーが。「甘い」という価値が明確に記載されているのと、生で食べるという提案。POPが商品の良さをよく伝えていると思います。良いPOPは、従業員の接客の替わりになって商品説明をしてくれる重要な販促ツールです。重要。 

後ろ側には、地元ブランドの「ハマッ子」トマト。こちらは、トマトだけのブランドではなく、地元野菜各種の統一ブランドとして使われています。地元野菜であることを強調して、地元住民との距離感を縮めるとともに、鮮度の高さを強調する戦略です。ひとつひとつにバンバラのブランドを作るのではなく、複数種類の野菜に同じブランドを付けることで、全体で良いイメージを作っていく戦略で、こちらも悪くないと思います。 

ミニトマトコーナーにも顔の見える野菜トマトシリーズ。また、トマトコーナー全体のディスプレイで、「トマト」の美しい姿と色合いを強調することで集客を図っているようです。この看板と、沢山の種類のトマトを見ていると、思わずどれかを購入したくなります。

 

結局、大手のブランド戦略が一番わかり難かったような気がしますが..。個人的な感想なので、外れていたらごめんなさい。

ちなみに、アメーラは「小さな会社を強くするブランドづくりの教科書」に登場する、ブランド価値を追求して成功したトマトの種類です。ブランド作りについて、わかり易く纏まっている実践にも使える良書だと思います。

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書/日本経済新聞出版社
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2014/2/5に、テクニカルショウヨコハマを見学させていただきました。

午前中だけの実質1.5時間程度の見学でしたが、自身の世界を広げるという意味で有益だったと感じています。簡単ですが、レポートさせていただきます。

 

技術的な詳細を各ブースで聞いても、おそらく自分の技術力では理解できないこと、本来は商談を期待して出展している方にご迷惑になること、から、仕事に直接関係ないことを断ったうえで、どのような活動をしているのか、などを中心にお聞きすることにしました。

自分も、製品の拡販業務をやっていた頃、データウェアハウスEXPOなどで説明員をやりましたので、展示会の雰囲気はだいたいわかっており、一番空いているであろう初日の開始時間直後にお邪魔しましたので、それほど混んではいませんでした。が、海外からの視察団と思われる一行も見かけましたので、海外進出に向けてもバックアップしている地域の企業ニーズに即した展示会であることを感じました。


短い時間でしたが、いくつかのブースで説明員の方からお話を聞きましたので、自分自身の覚書を兼ねて簡単にまとめておきます。

 1. 神奈川産業振興センター

本ブースでは、全国の温泉を支援する温泉キャラクター「おんせんにゃんこ」の説明をお聞きしました。最今、ご当地のゆるキャラが流行りではありますが、ご当地だけで活動していては、観光地活性化のために本来やるべき地域外からの集客ができないので、おんせんにゃんこキャラは、全国の温泉地のゆるキャラとのコラボで集客の支援を実施。「くまもんの秘密」を読みましたが、その活動が、熊本県外の大阪から始まったことからもわかるように、地域外にどうアピールするかは、集客の重要ポイント。

 一方で、おんせんにゃんこキャラ側のメリットはどこにあるかを考えると、製造業者とのコラボによるグッズのネット販売をしているとのお話だったので、各温泉地とのコラボで逆に販売先を増やしているのではないか、と想像。また、Facebookも活用。早速お友達になってみました。全国各地を精力的に回られている様子がわかります。

 2. IDE(公益財団法人横浜企業経営支援財団)

すみません。寡聞にして本団体を知りませんでしたので、説明員の方に位置づけを紹介してもらいました。横浜市の外郭団体で、経営支援、技術支援、海外展開支援などを行っているとのこと。

年間でどの程度の数を支援しているか聞いてみたところ、数え切れないとのお返事で、数千社規模とのことでした。案件がどのように入ってくるかについても質問。行政側が有望企業を選んでいるのかと思って質問したのですが、それよりも企業側から相談案件として入ってくるものが圧倒的に多く、また、その入ってくるルートも様々とのこと。よこはまものづくりのブースにも、IDEの名前のパネルがあったので、基本的に横浜市の中小企業の支援の中心と考えてよいのでしょうか? いただいたパンフレットをよく読めていませんが、展示会場ではそのように認識しました。

 3. 横浜国立大学

ビッグデータの活用事例などの展示は、自分の仕事とも関係があるのでパネルを見ていたら、お話を聞くことができました。どのような経緯で、中小企業との産学連携の案件が成立するのかを伺ったところ、ワンストップ窓口があって、そこに企業側から案件が持ち込まれ、コーディネート役の先生が適切な大学の研究室を選んで紹介する仕掛けになっているとのこと。ワンストップ窓口があることで、企業にとっても大学にとっても効率的にマッチングができることを知りました。行政からの紹介で振り分けていると思っていたので、これは新しい知識でした。

 4. 日韓産業技術協力財団

日韓両国の中小企業同士のマッチングをおこなっているとのことでしたが、最近の日韓の政情悪化の影響などについては語ってもらえませんでした。もう少し、突っ込んだお話を聞きたかったのですが、残念。

 5. ヒバラコーポレーション

商談のお邪魔をするつもりはなかったのですが、展示していたのが生産管理ソフトウェアで、自分もソフトウェア屋の端くれなので、少しお話を伺いました。最初は、自社用に開発したソフトウェアを外販したことがきっかけだったが、展示システムは最初から外販を狙って制作したとのこと。

 管理ソフトを変更すると現場業務もソフトウェアの仕様に合わせて変更する必要がでてくるので、現場改善のコンサルテーションと一緒に販売されているのではないか、と考えお聞きしたところ、生産現場業務は標準的なものがあるのでコンサルのニーズはあまりないが、自社のデータとの連携サービスなどは行っているとのこと。

 6. 神奈川産業Navi大賞

ラーメンなどの外食業から、耐震構造の製造業まで、幅広い領域が対象になっていました。ちょうど通りかかった人に展示ブースの方が「銀行さんにはいつもお世話になっています」と話しかけていたので、銀行屋さんもこういう展示を見にくるのか、と思った次第。横浜信用金庫もブースを出していて、M&Aの相談などをアピールしていました。おそらく、出展はしていなくても、自行の融資している企業の状況を見に来たり、場合によっては新しい融資候補を探しにくるなど、銀行屋さんが来る動機はあるのだろうな、と想像。

 7. 各種共同組合の出展

愛知県から「とよたブランド」を全面に出した出展あり。トヨタ自動車と取引があることは、確かに技術力の証明になるように思います。豊田市という使い方をしているので、トヨタ自動車に許可を得ているかわかりませんが、うまいブランドの利用方法だと思いました。国内生産は確保する、というトヨタ自動車の方針の一方、取引先への要求と選別は厳しそうなので、他地域での仕事を開拓することは重要なのではないかと想像します。

通りかったときに、ブースでのミニセミナーが始まりましたが、社長自らが説明していたことに感銘を受けました。想像していたように、講演の最初にトヨタ自動車との関係をアピールされていましたが、加えて、電気自動車などの新分野に取り組んでおり、高い技術力を持っていることをアピール。なるほど。


他の商工組合の出展では、燕商工会議所の展示が、品質管理システム
TSO認証取得を全ブースで押し出し品質の高さをアピールしていたのが印象的。認定証がサンプル品とともに必ず置いてありました。昔の拡販業務に従事していたころの自分の経験でも、その回は何をテーマとして出展するかは最初に全体で検討していましたので、展示の統一性を持たせることは来場者へのインパクトの面からも重要であることは理解できます。

他に、厚木、小田原、秦野などからの出展もありました

8. 最後に

非常に短い時間での見学でしたが、新しい発見や改めて感じることも多く、行ってよかったと思っております。

診断士協会のブースでは、無料の経営相談を実施しており、「相談していきませんか?」とお声掛けいただきましたが、さすがにご遠慮させていただきました。「そのお声掛けする方の立場にならんとなー」と思ったりします。が、まだまだ人生の先は長いので、焦らずにコツコツと自分を磨こうと考えます。

望月実,花房幸範,三木孝則(著)「ビジネスモデル分析術 数字とストーリーでわかるあの会社のビジョンと戦略」を読了。

ビジネスモデル分析術 数字とストーリーでわかるあの会社のビジョンと戦略/阪急コミュニケーションズ
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タイトルから、勝手に公開されている財務諸表をベースに、各社のビジネスモデルを解き明かす、という内容を期待していました。が、そんな魔法のようなことがあるわけもなく、様々なソースから静的な情報を集めて、各社のビジネスモデルを理解し、その裏付けとして財務諸表の数値を読んで解説する、という極めてまっとうな内容でした。

手法としては、まっとうでありますが、裏を返せば「普通」ということであり、特に取り上げられている企業群が、電機・IT系なので、自分にとっては既に既知のことがほとんどであり、その意味では、ちょっと期待外れに終わりました。(これは、あくまで自分にとって、ということであって、本書の方法論を批判しているものではありません。念のため。)

第1章から第5章までは、個別企業の比較分析で、第6章と第7章で、そのような分析はどのように行っていくのか、ということについてまとめられています。業務等で、企業分析をまずはやってみる必要がある、という方には、纏め方のフレームとして参考になるかもしれません。