非特異実4次曲面の位相の研究において,最初にK3曲面の理論を使ったKharlamovの研究(1976)の紹介から初めます.そのほうが,「周期」を考える意味がつかみやすいと思います.続いて,Nikulinの理論を紹介します.
§1 Hilbert 第16問題 (非特異実6次曲線,非特異実4次曲面)
概複素多様体上の反正則対合の不動点集合
M-曲線,M-多様体
K3曲面との関わり
§2 Kharlamovによる,ある位相型の非特異実4次曲面の存在証明
§3 K3曲面の定義,いくつかの例,K3曲面の重要な性質
§4 倉西族, K3曲面に対する局所トレリ定理
marked K3曲面とその周期
§5 Picard-Lefschetzの定理の応用
§6 Pjateckii-Shapiro and Shafarevich(1971)における定式化
P^NにおけるK3曲面たちからなるヒルベルトスキーム
不変量 (n, k)
Saint-Donatの結果
代数的marked polarized K3曲面
Hodge isometry
effective Hodge isometry
代数的marked polarized K3曲面に対する大域的トレリ定理
§7 実・代数的・偏極K3曲面の粗モジュライ空間の連結成分と
偏極対合付き格子の同型類の間の対応 ~Nikulinの定理(1979)~
§8 偏極対合付き格子の不変量系, 「種」
実・代数的・偏極K3曲面の実部の位相型
(それと関連して)
反シンプレクティック正則対合を持つK3曲面の固定点曲線について
§9 rigid isotopy classes と (Nikulinによる)粗射影的同値類
§10 非特異実4次曲面のrigid isotopy classes
§11 marked K3曲面に対する大域的トレリ定理
代数的とは限らないK3曲面に対して,周期の定義の改良
(Burns-Rapoport周期)