さて、フレット交換を自分でやるために必要な工具や部品、消耗品などをそろえるわけですが、とあるサイトで紹介されているフレット交換に必要な道具・便利な道具類は、かなりの種類と金額になります。
やはり楽器関係の強い味方であるサウンドハウスと中国製のコピー商品なども手に入るアマゾンの組み合わせで、取捨選択して入手しないとかなりの高いものになりそうです。
ちなみに、ワークショップなどにお願いすると、5万円、6万円くらいからが普通ですね。
フレット自体は、3,000円もしないので、1回やってしまえば、次回からは部品と消耗品だけあればまず大丈夫のはず。
初回コストがどのくらいで収まるかというところですが、4万から5万くらいなら、自分で趣味でやるのもいいなと思ったわけです。こういう作業はいろいろとやってみると、分かることもあるしね。ギターじゃない弦楽器でも、いろいろと見どころが広がります。
それで、結果としては、主だった購入品は後述の通りで、概算40,000円くらい(2023年9月現在)。
他にも、既に持っている道具(ハンダゴテ、金工ヤスリ、薄いアサリなしハンドソーとか)や消耗品(エアーダスターとか)も使いました。1200番のサンドペーパーとか少し買い足したものもあるかな?
ただ、これらの購入品を揃えるのも取り寄せなどもあり、なんだかんだと1ヵ月くらいかかりました。
精度が必要なものは、できるだけ信頼あるものを購入し、中国製でもよさそうなものはそれで代用し、中には結局使わなかったものもあります。
とあるサイトで紹介されていた中にあったもので、あった方がよさそうなものもいくつかありましたが、実際にやってみて必要なさそうなものも紹介されていた道具の中にはありました。
以下、購入したもの(2023年9月現在)
★の数は、実際にやってみて重宝した評価(5段階)
A. 専用工具
HOSCO フレットエンドファイル TL-FE2 3,750円(サウンドハウス)★★★★★
※参考動画では使ってなかったけど、かなり作業効率上がります。
HOSCO フレットスロットクリーニングソー TL-H-SCSWD04 2,450円(サウンドハウス)★★★
※今回はバイディングがなかったので、アサリなしの薄いハンドソーが活躍。
バイディングがあるギターの場合は、これがないと深さが必要な時に困るはず。
※とあるサイトでは、6,000円くらいだった。
HOSCO フレットカッター(食い切り) TL-FC190 3,920円(サウンドハウス)★★★★★
※必需品。そして、これ一つでフレット抜きにもカットにも使えて、使いやすかった。
※とあるサイトでは、フレット抜きが7,000円弱、カッターが5,000円弱。
※バイディング用のタング加工もこれでできるのだと思うのだけど…。
HOSCO サンディングブロック 木製 10"(254R)/12"(305R) TWSB-2 2,400円(Amazon)★★★★★
※指板Rに合わせたサンディングブロックですが、サウンドハウスで発注したものの、なかなか取り寄せができず、キャンセルして、Amazonに切り替えた。
※これ待ちで作業が大幅に遅れました。
Stewmac フレットスロットデプスゲージ 3,170円(Amazon)★★★★★
※必要だと思います。厚みはギリギリでした。これ以上厚いと使い物にならないと思う。
※これも、サウンドハウスで発注したが、なかなか取り寄せができず、キャンセルして、Amazonに切り替えた。
ギターネックサポーター 1,715円(Amazon)中国製 ★★
※絶対必要ではないが、ネックを保護する必要はあるので、便利。
※長さが長すぎて、カットしました。
※とあるサイトでは、4,500円くらい。用途的に中国製で十分です。
フレットレベリングファイル 1,109円(Amazon)中国製 ×
※サイズも合わず、初めから張り付けてあるサンドペーパーが剥がしにくく、使いにくい不用品。
※もっと大きいアルミの角材を購入し直した。
アルミ角パイプ(30ミリ×40ミリ×肉厚2.0ミリ)2,950円(Amazon)★★★★★
※サイズ的にも使いやすかった。必需品。
※3Mの両面テープで貼り付け、剥がして、その後の使用にも楽だと思う。
フレットエンドドレッシングファイル 2,860円(Amazon)中国製 ★★★★★
※参考動画では紹介されていたが、使用していなかったけど、ハイフレット以外では作業効率が格段に違います。
※金工ヤスリの出幅を調整できるか、レールなどをつけて高さ調整できるとハイフレットでも使えたのに。
※とあるサイトでは、15,000円強しますが、中国製が現実的です。
フレットプレスカウル 3,034円(Amazon)中国製 ★★★★★
※ハンドプレス機に使えるように軸を8mmネジを加工したものなどでいろいろと工作。
※プレスだけではなく、ハイフレットのハンマーでの打ち込みにも重宝しました。
※中国製で制度は微妙だが、指板Rも各種対応。
※とあるサイトには紹介されていなかった製品。
ハンドプレス機 4,870円(Amazon)中国製 ★★★
※別にここまで必要なく、プレスカウル付きの専用ハンドプレスも販売されていますが、価格も安く、使いやすそうで、レトロなデザインもよく、ハトメなどに今後使えそうだったので、購入。ちょっと面白かった。
フレットプロテクター 189円(Amazon)中国製
※使用はしなかったが、価格的にも持っていていいかなと…。
B. 部品と消耗費
JESCAR フレット(24本) #55090 NS18% 24pcs set 2,380円(サウンドハウス)★★★★★
※扱いやすいニッケルの定番品。ミディアムジャンボ。加工性も良好。
※すでにカット済みで適度なカーブも付いていて、今回の指板R(12)ではそのまま使えました。
紙やすりセット#60-1000 10種類40枚 890円(Amazon)★★★★
※耐水サンドペーパーは必需品。木工にも使えるもので重宝しましたが、番手がちょうどいいのがなかった。
※欲しいのは、100番、240番、600番、800番、1000番、1200番かな。※このセットでは、1200番を別に1枚(105円)買い足し、100番の代わりに120番を代用。
※フレット交換は、ヤスリ掛けの作業に尽きますね…。
3Mマスキングテープ 30mm×4巻/10mm×12巻 920円(Amazon)★★★★★
※こんなにたくさんは要りませんが、結構使います。太さ2種類各1本くらいあれば足りるかな。
C. 元々所有していたもの
※他にもあるかもしれないけど…。
ハンダゴテ ★★★★★
※白光製を強くお勧めします。
※ピックアップ交換とかにも重宝します。
指板オイル ★★★★★
※35年前に買ったものw
※他にも最近買ったのものあるんですが、今回はこれを使った。
小型ハンドソー(アサリなし) ★★★★★
※薄い刃のもので、ピックアップカバーを外すのにも使用できます。
※内装の木部などに埋木する時にも必需品。
※今回はバイディングがないので、フレット溝を直すに重宝しました。
エアーダスター ★★★★★
※フレット溝のクリーニングに必要です。
金工ヤスリ ★★★★★
※ハイフレットのエンド処理はこれで手作業。
カナヅチ ★★★★★
※ゴムハンマーもあるけど、フレットプレスカウルを噛まして使用しました。
スチール製定規 ★★★★★
※シンワの600mmのものをカットして使用。元のままだと長すぎる。
※これはかなり重要な用途なんですが、Stewmacのストレートエッジだと25,000円~40,000円くらいします。専用のものの方がいいのかもしれませんが、まともな値段ではありません。
※中国製だと2,500円~4,500円くらい。
※もう少し厚みがあればいいのですが、とりあえず代用しました。
あと、他にもなんかあったかな…。
ハイフレット周囲の養生は、古いクリアファイルとかで作るといいかもですね。