今週は日本武道館に | Out on Highway 61

Out on Highway 61

当初の目的はお引越ししたので、模様替え。特に行くあてもなく…。
Cruisin' and playin' the radio with no particular place to go ~♪

先週と連チャンになってしまったが、本日は、Eric Claptonのライブです。

 

Eric Claptonは、最後に行ったのが同じ武道館で、西側の1階席だったかな…。

1992年のGeorge Harrisonとの東京ドーム公演が最初で、その後、単独公演を何度か行っています。

将来性のあるギターリストとして、Doyle Bramhall II、Derek Trucks を連れてきた武道館公演も見に行ったし、横浜アリーナなんかはかなり前の方のいい席だった。そういえば、George Harrisonとの東京ドーム公演もアリーナの前の方の席だったな、まぐれ当たりのような席でした。

 

しかし、なんだか前回、前々回に見た公演あたりで、なんというかこう…、いずれも何も期待を裏切らないライブなのだけど、逆に何のサプライズもないというか…、予定通りというか…、という感じになってきていて、前回見た時にはやっぱり大分年齢も年齢で曲数も減ったし、アンコールも少ないし、もう行かなくてもいいかな…と思ったものでした。

 

ところが、今年1月、うちの母がなんかのチケットをとる時に、今回の情報を見つけてきて、チケット取ってあげると張り切っている。S席20,000円もするし、何度も見たからいいよと断ったのだけど、とりあえず1枚予約したというので、じゃあ有り難く行ってきますということになったのでした。

 

せっかくなので、気楽に楽しんでこようと、特にスーパースターのライブに行くような期待は何もせず、昔なじみの知り合いのライブにでも行くような感覚でした。

 

まずは、朝から気になっていた松の手入れを始めます。みどり摘み、芽掻き などとも言われる作業ですが、松は難しいので、本当はあまり自分でやりたくはありません。でも、手配するのも面倒で、自分でとっとと片づけてしまいます。

ついでに、柿も少し切ってしまいます。柿はあまり食べるのが好きな方ではなく、実がなると秋にスズメバチが山から飛来してきて、庭に出にくくなるので、実が大きくなる前に少し外してしまうくらいなのですが、もったいないという家族も若干名いるので、内緒で枝を少し落としちゃいます。

 

続いて、子供たちが早く帰ってくるというので、BBQの買い出しに行って、家族でBBQをスタート。

庭に水まきながら、片付けを行い、そろそろ武道館に向かいます。

 

先週と同じことですが、武道館もめんどくさい場所にあります。いえ、うちが不便な場所なのは分かっているんですが、東京駅からのアクセスが悪いのです。いっそのこと、皇居をまっすぐ歩かせてくれたら、東京駅から歩いていくのに…。

 

東京駅から東西線に歩いていくのがいつものルートですが、今日は、馬喰町乗り換えで都営線で行く作戦を試してみます。

なるほど、ホームは近いようですが、千葉寄りの車両に乗ってしまっていたので、結局、ホームを端から端まで歩く羽目になりました…。

 

九段下の駅ももはやなんか懐かしい感じ。かなり久々に来ました。正月明けに皇居の見学に行きましたが、田安門は全く反対にあります。そう言えば、コロナ禍だったので、ライブとかの機会も当然に減っていたのか…。海外アーティストの来日ラッシュも納得。為替的にも割もいいのかもしれない。

 

 

 

今では、ダフ屋さんもいないのかな~と思うと、お一人見かけました。

 

高校生の時に、一人でダフ屋さんと交渉して、Aerosmithのパーマネントバケーションツアーをアリーナで見たのはいい思い出です。正直、あのダフ屋さんには感謝しています。しかし、同級生がチケットだけ取られて、代わりの席のチケットももらえず、代金も支払われずに逃げられたとかの体験談も聞いていましたので、結構、注意深く交渉したものでした。

 

あの頃、田安門に来るとなんだか気持ちがそわそわしてくるというか、ライブモードの気分になるものでしたが、今回は、皇居見学と同じような気分です。

 

 

しかしながら、この武道館のバナーは、いいものがありますね。

昔と変わらず、日本の伝統のライブ会場として風格は、他に代え難し。

 

会場に貼ってあった今回のポスターは2パターンあるみたいです。

 

 

 

開場10分前に到着。

グッズ売り場が混み合い、結構な人数の観客がいるようです。

チケットあまってんじゃないの?なんて思っていたけど、当日券はあるようですが、先週のような感じではありませんでした。

まだ、すごい人気ですね。

 

パンフレットは用意されているようですが、入場後でも買えるようなので、グッズ売り場には行かずに、入場口を目指します。

 

恒例の荷物チェックを受けて、先週のようにスマホ持ち込み禁止とかはなく、スムーズにもぎりのお兄さんのところへ。

すっかり1階席だと思い込んでいたので、1階席の入場口に行ったのですが、チケットをよく見るとアリーナだったことにここで気付きます。まったくノーチェックでした。

 

しかし、そのままアリーナにも行けるとのことなので、そこから入場。

座席の番号は結構後ろな感じ…と思いつつ、席を探したら、なんともレアなお席でした。

 

まるでお一人様専用席。

 

 

 

アリーナ最後列の半端です。アリーナのこんな後ろは初めてですが、なんか笑いが止まらず、楽しくなってきました。

高校生の頃とは違って、あまりコンサートで最初から最後まで立ってみるなんてことはなく、座ってじっくり聴くのが普通になっています。実のところ、自分も座ってじっくり聴きたいので、周りが立たない限り、立つことなんてことはないのですが、この席は自由度が高く、後ろに気を遣うことは何もありません。椅子に荷物を置いて、椅子の後ろに立つこともできるので、置き引きなんてのも心配いりません。

 

実際、他の人たちは後半の総立ちの時に少しでも通路に出ると注意されていましたが、この席は横に立とうが、後ろに立とうが、何らお咎めなしでした。

 

Bob Dylanの時は、あまりに照明が暗く、ギターなどの機材もなんだか見えなかったので、急遽、初めてオペラグラスを購入して持参しました。あまり余計なものは持ちたくないのですが、山歩きにも使えるしね。しかし、モニターもばっちりあるし、今回はまったく出番はありませんでした。

 

モニターの映像は、Doyle Bramhall IIがソロ弾いているのになかなかClaptonからカメラが動かないとか、その流れなら次は誰に行くのか分かりそうなものを…と、多少の不満はなくもありませんが、かなり快適です。

 

さて、セットリストは次の通り。どうやら、事前に発表されていたそうですが、割と分かるだろうとノーチェックでした。

あんまりSNSとかやらないので、情報に疎いのかも。

 

Eric Clapton at Nippon Budokan, Tokyo, Japan

 

Setlist

Electric Set I:
  Blue Rainbow
  Pretending
  Key to the Highway (Charles Segar cover)
  I'm Your Hoochie Coochie Man (Willie Dixon cover)
  I Shot the Sheriff (The Wailers cover)
Acoustic Set:
  Kind Hearted Woman Blues (Robert Johnson cover)
  Nobody Knows You When You're Down and Out (Jimmy Cox cover)
  Call Me the Breeze (J.J. Cale cover)
  Sam Hall ([traditional] )
  Tears in Heaven
  Kerry
Electric Set II:
  Badge (Cream song)
  Wonderful Tonight

  Cross Road Blues (Robert Johnson cover)
  Little Queen of Spades (Robert Johnson cover)
  Layla (Derek and the Dominos song)
Encore:
  High Time We Went (Joe Cocker cover)

 

さて、本編ですが、いきなり冒頭から驚きました。

 

なんか音がいいのです。過去6回は見に行っていると思いますが、今までで一番音がいいです。

なんというか音の解像度が異常によくて、各パートの音がすごくすっきり聞き取れます。

音がすごく届いてきます。なんだか初っ端から意表を突かれました。

 

最初のBlue Rainbowは、ギターインストの曲で、ビブラートから、チョーキングから、さらに上げるチョーキングも表情豊かに音が届いてきて、みなさん、静かに聴き入っていますが、かなりテンション上げてくれています。

音がいいのに加えて、78歳、年齢は全く関係なく、素晴らしいギターワークです。

さらに、後半のDoyle Bramhall IIのES-335の音が絡んでくると、フェンダー・ストラトキャスターとギブソンの音色の違いを味わいながらの展開になってきます。こんなによく聴こえるライブはやっぱり思い出せないなぁ…。

 

Doyle Bramhall II、今までも何度も見ていますが、今回ほど注目したことはありません。素晴らしいのは知っていましたが、今までより音がよく聴こえるので、しっかり堪能してきました。

いろいろ言っても、今までのステージを見た感じでは、Eric Claptonの方が主体なところが否めない感じでしたが、今回のDoyle Bramhall IIのギターの素晴らしさがよく聴こえました。

左利きなのは知ってましたが、よく見ると右利き用の弦の張り方のまま、左で持って弾いています。6弦が下に来るAlbert Kingや松崎しげるスタイルです。しかも、レギュラーチューニングで、スライドまでこなします。

いや、今まで何を見てたんだろう…、今頃、こんなことに気付くとは。ぼーっと見てましたね…。

ES-335の他に、エピフォン・カジノをアコースティックセットで使っていました。

 

ベースもキーボードもよかったです。特にライブ用の音響技術が発展したようなニュースは、AIを使ったチャットとかでも出ていないので、PAとかスタッフの技術が高いのでしょうか…。それとも、自分が今までぼーっとしていたのかな…。なんにしても、こんな感激なライブになるとはまるで思っていなかった。

 

なんだか時間が経つのが早いですし、それぞれの曲が印象深くて、最初の方の曲も終了後に後の曲に記憶が上書きされるようなかすんだ感じが全然なく、こうして振り返ってみるとあの曲、そんなに前の方でやっていたんだっけと思うことさえもあります。

 

それぞれいろいろと思うところはありますが、いくつかメモ書きしておくと…。

 

Kind Hearted Woman Blues、Martin OOO-28に持ち替えてのアコースティックセットなので、原曲のカバーに近いスタイルで展開しますが、例の裏声部分もコピーしようとして声が出なかったのはご愛敬な感じでした。

アコースティックセットでは曲の途中でも指弾きとピックを使い分けていたけど、指で弾くときは、ピックをどうやら膝の上に置いているようでした。よく落とさないな…。

 

Sam Hall、伝統的な Irish funeral songs というようなMCがあって、最後に、for Jeff と…。今年の1月のニュースは、あんなに健康的だったのに本当に残念です。一度見ておけばよかったと…後悔しています。

 

Badge、この曲、毎回、うれしくなりますね。やってくれる確率は、そもそもかなり高い確率なのだけど…。

 

いずれも本当によく音が届いていて来るいい演奏でした。

 

Eric Claptonは、これで、 通算23回目の来日、4月21日の公演で日本武道館での公演が通算100回目だそうです。

つまり、今回は、通算99回目の日本武道館公演ってことですね。21日の公演も見たいなぁ…。

 

いいライブでした。

 

ところで、武道館のライブに行くと、座席に置いてある他の公演のチラシ。

これも行くかな~。