「僕らを育てたシナリオとミステリーのすごい人9」 | こうのの日々

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漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

夏頃のことです。
今度の冬コミケに参加する、とあるサークルの方からお声をかけていただきました。
それで、ある小説を送ってくれました。
半世紀も前の作品なのに、見たこともない奇抜な仕掛けと、楽しい主人公たちにあっという間に引き込まれて、血が騒ぎました。

そして、その印象を絵にすることにしました。
映画「俺たちに明日はない」のポスターみたいなのがいいな…と思いながら、ラフ案を練りました。
登場人物の名前を入れていますが、何という作品か分かるかな…?
んー、もうちょっとこちらを向いている方がいいかな、と思い直して、下描きに移ります。
何度か描き直して、ようやく落ち着きました。
用紙はヴィフアール(元コットマン)中目を使います。
下絵を写します。
そしていつもの塗り方で進めていきます。
まずは黄色と肌色を塗って、
空も先に塗って、
赤を重ねて、
青を重ねます。
イエローオーカーと黄色で輪郭を取ります。
色鉛筆で微調整して、出来上がり。
さてこれがどうなったか、というと…。

こうなりました!

なんと!
あの!
うちらを育てたアニメ番組の片隅に必ず名前が載っていた謎のすごい人
辻真先つじまさきさん!!
インタビュー本(アンド・ナウの会発行)最終巻の表紙絵を描かせて頂いたのです!

僕らを育てたシナリオとミステリーのすごい人 

 12/31(日)

西2ホール あ-45b

「僕らを育てたシナリオとミステリーのすごい人9」

160頁1300円です。


内容はこちら!

「開始から10年、遂に最終刊。今回の内容は80年代以降の『巨神ゴーグ』、『村でいちばんの首吊りの木』映画化の話、『少年ジャンプ』赤塚賞の選考委員の話、『コンクリート・レボルティオ』、ミステリ三冠を取った『たかが殺人じゃないか』を含む昭和三部作など。」

このインタビュー本、既刊を拝読しましたが、わりと淡々とした作りで、そこがかえって、その場でお話を聞いているかのような臨場感なのです。


取り急ぎ、告知させていただきました。

大晦日の東京ビッグサイトにお出かけのあなた。

よろしかったら、お寄りいただけると嬉しいです!


この記事のおしまいあたりでも、ふたりの造形を練っていましたね。

ではまたね!