こんにちは! こうの史代です。
22日(日)の朝、わたしはバスに乗りました。
神戸(三宮)です!
ここからお隣の元町駅あたりまで、てくてく歩きます。
途中、生田いくた神社に寄ってみました。
神社を出て、また少し歩きます。
はい。
着きましたよ。
20代の頃、わたしは東京の東高円寺駅そばのアパートに住んでいました。
お隣には、ひとつ歳下の劇団の役者さんが住んでいました。
わたしはその子の演技も踊りもすっかり好きになってしまい、舞台を何度も観に行きました。
ある時、本当の夢を見つけた、とその子は言って、故郷に帰って行きました。
その子の故郷が神戸だったわけです。
そして本当の夢が、三味線だったというわけです!
今や立派なお師匠になって、毎年演奏会を開いているのです!
コロナ禍も落ち着いて、わたしも今回初めて来ることが出来ました。
姿を見るのは30年振りくらいです。
その子は、地味な色合いの和服姿で生徒さんの横で伴奏していました。
でも、昔よりもずっと凛として、誰よりも輝いていました。
三味線の音は本当に多彩で、不思議なものだなあ…と面白く聴いていましたが、長唄は、長唄というだけあって長くて、帰りのバスの時間が迫ってきたので、途中でおいとますることになってしまいました。
帰り道、小さなお店の前にきれいな玉が並んでいました。
他にもきれいなのがあって、聞いたらそれも杉でした。
わたしは杉が好きなのかな、と思いました。
そういえば、その子の本名にも杉がついていたのでした。
出逢ったアパートも杉並区にあったしね。