部屋と机と鳥と私 | こうのの日々

こうのの日々

漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

前の記事からちょっと日が経ってしまいました。
感心感心、せっせとお仕事していたのね…、とお思いの心優しきあなた。
ごめんなさい!
なんか急に思い立って、部屋の模様替えをしていました!
 
6年前、ここに引っ越してくる前の東京の仕事部屋は、3畳の和室でした。
その前も、5畳間を夫と共有の書斎にしていたので、使える広さは同じくらいでした。
墨1色の、現代の生活ものの原稿を描くだけならこの広さでも問題なかったのですが、絵の具を使ったり時代物を描く場合は画材や資料を並べたり広げたりするのに苦心しました。
 
現在のわたしの仕事部屋は、たぶん5、6畳くらいあります。
ありがたいことに東南向きで、これまでの人生で出会った中で最もいい部屋です。
しかも、前の住人が大きなダイニングテーブルを置いて行ってくれました。
こんな感じで、部屋の真ん中にありました。
日当たりのいい部屋で最初に原稿を描いた時「夢が叶うとは、たぶんこういうことだな」と思ったものでした。
その後、何かで「扉が見えるように机と椅子を配置すると集中力が上がるよ」という記事を読んで、そのように向きを変えました。
そして3年、Tさんがやって来て、向き合って仕事することになりました。
あまりに真正面で緊張するので、位置をずらしました。
Tさんもうちとけてきて、かまって欲しい時はこのように呼びつけるようになりました。

こんな時は、手を振って、呼び返してやります。

ベランダの景色ばかりでは退屈だろうと思って、午後は窓際に移動させてやることにしました。
これなら呼びつけられても、すぐに立ち上がって頭をカキカキしてやるか、せっせと作り貯めたオモチャをあげることが出来ます。
しかし!
これが!! 
全く仕事に集中できないんだな!!!
この配置では、Tさんに呼ばれた時、いちいち振り向かないといけないのです。
そして、うすうす感じてはいたのですが、窓を背にしているせいで、振り向かないと外を眺められないことにモヤモヤしていたのでした。
というわけで、このように変えましたよ!
これなら、Tさんもいつも視界にいて、お互い安心です。
まだ片付けの途中なので、これで仕事に打ち込めるかどうかはわかりませんが、しばらくはこれで頑張ってみようと思います。
 
ではまたね!