元伊勢外宮 | こうのの日々

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漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

Tさんが我が家に来たのは確かに3年前なのですが、昨日のこの石の写真は一昨日撮ったものです。

一昨日、わたしは「豊受大神社とゆけだいじんじゃ(元伊勢外宮もといせげくう)」にお参りしました。その参道で出会った石です。

伊勢参り…? まだエイプリルフールの続きかな? とお思いのそこのあなた。

 

敬虔なるあなたは、たぶん「伊勢神宮」はご存じでしょうね。

「伊勢神宮」のご神体は鏡なんだそうです。

この鏡は、天照大御神が「これをわたしと思って大事にしてネ!」とお孫さんに託したものです(ここは「ぼおるぺん古事記」で描きましたね、とさり気なく宣伝したりして…)。

その子孫、つまり天皇は代々この鏡と一緒に暮らしてきたのですが、今から2千年ほど前、10代目の天皇が「この鏡…なんかコエーんですけど!!」と言い出して、別の場所に安置することにしたのです。

それをどこにするかは、担当の倭姫命やまとひめのみことが、あちこち尋ねて置いてみて、数十年かけて、今の伊勢神宮内宮に決めたそうです。

そして、そのあちこちの転居先は「元伊勢」と呼ばれることになりました。

そしてそのひとつが福知山市北部の大江町にある、というわけです!

 

本物の伊勢神宮と同じで、こちらにも内宮と外宮があります。

内宮だけが伊勢に移り、外宮の方は長くこちらに居ましたが、天照大御神さんの「丹波の豊受さんの料理が食べたい。呼んでちょーだいナ!」というお告げで、五百年遅れで伊勢に引っ越していったのだそうです。

誰じゃ! 「まだエイプリルフールの続きかな…?」と思っているのは!!

はい。

珍しい黒木くろき鳥居です。

黒木とは、皮付きの丸木のことです。

こちらでは内宮も外宮も、この黒木鳥居です。

で、こちらが本殿です。

本殿の裏に回ると、白龍さんと黒龍さんがいらっしゃいます。

左の檜が「白龍さん」、右の杉が「黒龍さん」なんだって。

黒龍さんには節分の夜に龍が降りてくるそうです。

と書いてあったんだよ! エイプリルフールの続きじゃないよ!!

 

本殿に手を合わせたら、突然どこからか「おさかな天国」が流れてきました。たぶん移動販売車が通りかかったのでしょう。

「これはお告げだな」と思い、帰りにおそば屋さんで、にしんそばを食べて帰りました。

めっちゃめちゃ美味しかったです!!

 

神社の近くには、宮川という小川が流れています。

流れが速いのか、水鳥がけっこうな速さで泳いでいました。

この川は、由良川という大きな川に合流します。

橋から見下ろすと、ちいさな鳥が20羽くらい、すごい速さで飛んでいました。

どちらも見た事のない鳥だったので、帰って図鑑で調べました。

 

今回の参拝で、わたしは元伊勢内宮と外宮にそれぞれ2度ずつ行ったことになりました。

内宮の方は何となくぴーんと張り詰めた空気で、身が引き締まるのですが、この外宮のほうは優しい雰囲気で、心が和みます。

でも決して威厳がないわけではないのです。

いつかこういう雰囲気の人になれたらいいです。

 

行ってみたいな、とお思いのあなた。

電車でお出かけの場合、この豊受大神社(元伊勢外宮)は最寄り駅は大江高校前駅ですが、その前の大江駅で降りた方が、売店もトイレもあるので便利です。そこから1.5㎞くらいです。

ちなみに、皇大神社(元伊勢内宮)の方は、大江山口内宮駅が最寄り駅です。

 

ではまたね。